ADIDAS SKATEBOARDING - THE BUSENITZ VULC RX
ADIDAS SKATEBOARDING - THE BUSENITZ VULC RX

天賦の才能に加えて、弛まぬ努力。
楽しませる発想と、具現化できる技術。
このすべてを兼ね揃えるのが、船登 晃。
東京が輩出した、ジーニアスの結晶。

Video by Lesque / Interview by VHSMAG / Photos by Junpei Ishikawa / Title by Satoshi Kasai

Video by Lesque
Interview by VHSMAG
Photos by Junpei Ishikawa
Title by Satoshi Kasai

[JAPANESE / ENGLISH]

VHSMAG(以下V): まずLesqueに加入した頃の話から。立ち上げメンバーだったの?

船登 晃(以下F): いや。オリジナルではないです。実はLesque初のフロウライダーだったんですよ。当時はプロとアマのチームだけだったんですけど、まだ無名だったんでフロウという形でデッキをもらっていました。Lesqueができて2年目くらいの頃。でもフロウライダーになって2日目でヒザの半月板をやっちゃって、手術することになって……そこから1年間滑れなかったんですよね。復帰してからツアーに出るようになって、そこで映像をたくさん撮っていって、正式にアマチームに迎え入れられました。

V: それが先日、晴れてLesqueのプロに昇格した。

F: 実はずっとプロになりたかったんです。早くお声がかからないかなと思っていました(笑)。まず(山崎)祥太がプロに上がって、順番的にはオレだよな……って。『QUE』ではパートを残すことができましたけど、これまであまり露出が多くなかったから、なかなかプロに上がれないのは当然かなとも思っていましたけど。『QUE』がリリースされて、「次にパートを出したらプロデッキを出そう」ってことになって。それが今回のパートです。実質1年くらいで映像を撮り溜めました。

V: ロケーションはどこだったの? 沖縄のフッテージもあったけど、ツアー先が多かった?

F: ツアー先や立川とか、いろんな場所ですね。東京周辺の近い場所だと、撮れなくてもリベンジできるじゃないですか。だからわりと難しいトリックを狙いがちです。でも地方だと、次にいつ行けるかわからないんで自信のあるトリックを確実に撮ろうとすることが多いですね。あまりふざけないというか(笑)。時と場合によるんですけど、撮影のときは諦めないで朽ち果てるまでやっています。

V: その中でも一番苦労したトリックは?

F: なんだろうな……結構ありますけど……。やっぱり、バンクからのポップのレイトショービットですかね。ポップやって空中で戻すヤツ。あのトリックをやりたくて、決め打ちで撮りに行きました。飛び出しバンクだと滞空時間があるんでやりやすいと思ったんですけど、結局3回くらい通ってようやく撮れた感じです。合計10時間以上かかりました。

V: それは意外だね。ラインでも何でも、無理のない乗り方をしているから、サラッとメイクしているイメージがあった。

F:マジで時間かかりますよ。Lesqueの中でオレが一番時間かかるんじゃないですかね。10時間以上もがんばってメイクしても、単発のトリックだと時間にして3、4秒じゃないですか。結構寂しくなりますよね。観ている人に伝わるかな……って(笑)。

V: 今回のパートでは相変わらずNBDが炸裂していたよね。『QUE』のパートでもドッグウォークをラインに組み込んでいたし、レイトショービットのバリエーションとかハンパないトリックが多かった。

F: ドッグウォークに関しては、元を辿ればゴンズのドッグウォークが好きだったんです。すごく面白くやるじゃないですか。それが印象に残っていて。いつかやりたかったんですけど、できるシチュエーションなんてないと思っていたんですよ。ビッグスピンフリップをラインでやって、キックターンで戻してショービットするのも退屈じゃないですか。そこで「ドッグウォークできるじゃん」って思って(笑)。デッキの方向を戻すのに一番いいトリックが出たと思いました。

V: あれはビックリした。

F: めっちゃ時間かかりましたけど(笑)。あのラインは汗だくで5、6時間やっていましたね。最後のFsブラントが全然決まらなくて。最後までは行くんですけど、ブラントをやる頃には疲れて脚がプルっちゃって(笑)。メイクできたのは朝方でしたから。

V: トリックを選ぶときは人と違うことをしようと心がけてるの?

F: そうですね。基本的にパートを観ている人を驚かせたい、楽しませたいっていうのはあります。普通なことをやっていても……まあ、それで本当にかっこよかったり、クオリティが高ければいいんでしょうけど。でもそればっかりを繋げられても自分は退屈しちゃうんで……。

V: なるほど、ちなみにプロモデルのグラフィックは誰がデザインしたの?

F: 後輩のスケーターに頼みました。彼がまだ小学校くらいの頃から知っていて……。絵を描ける人は地元の立川にたくさんいるんですけど、なぜかそいつに頼んだんですよね。あのグラフィックは立川のホームスポットのFaret(ファーレ)っていう場所です。でも、あれはただのデザインとして見てもらいたくて……特に立川を押したいわけではないんです(笑)。1stモデルなんで、単純に思い入れのある場所をそのままグラフィックにしてもらった感じです。

V: さっきも露出が少なくてなかなかプロに昇格できなかったと言っていたけど、表舞台にガツガツ出ていこうとしなかった理由は何だったの? スポンサーも地元のものが多いよね。

F: 何なんですかね……。お誘いがあれば動きますけどね。オファーも特に断ったりもしないですし。ただ、露出の仕方は大切だと思っています。出過ぎるのもよくないと思います。毎回、同じようなことをひたすらやり続けても逆効果で飽きられてしまうだけですし。でも、自分を出すときは本気なものを出したいと思っています。自分は複数のプロジェクトを並行して進められないタイプで……キャパオーバーしちゃうんですよ。だから、無理しないでマイペースにやっています。それが露出が少なかった理由なのかもしれないですね。でも、世に出しているものは全部ガチでやったものばかりです。

V: では、やっとプロに昇格してシグネチャーモデルをリリースできたわけだけど、スケートを通して成し遂げたいことは?

F: プロデッキをリリースするのが、ある意味夢ではあったんで……。あとは、おじいちゃんになっても観返すことができる何かを作りたいです。スケートでどこまで行けるか。やることをしっかりやって、自然の流れで周りに評価されて何かを形にしていければいいなと思っています。

Name:船登 晃

Date of birth:1986年3月18日

Blood type:B

Birthplace:東京都昭島市

Sponsors:Lesque、EAZY M!SS、創(tsukulu eyewear)、Taiyaki Wax、Harem Graphics

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