Nike SB dojo | スケートパーク

こんにちは。このたびVHS MAGのブロガーに加わった市橋です。実はこ…
──はじめまして、市橋です

2013.11.12

こんにちは。このたびVHS MAGのブロガーに加わった市橋です。実はこれまでにいくつかVHS MAGの特集のお手伝いもさせてもらっているので初登場というわけではありませんが、やはり自己紹介が必要だと思います。

まともにオーリーすらできない自分がここで文章を書いていることが不思議でなりませんが、音楽に例えて言うならばギターを弾ける人が全員バンドマンやミュージシャンなのかと言うと決してそうではないように、僕もスケーターではなく「愛好家」なんだと思います。好きです。スケートボーディングというものがたまらなく好きになりました。

出会いは小学校の2年か3年の頃。僕はまだドイツに住んでいましたが、下の階に住んでいた高校生のお兄さんの影響で僕もスケートボードを買ってもらいました。当時はチクタクが最高の技なんだと思い込み、ひたすらチクタクしていました。まだぎりぎり70年代の話。ところが日本に来てみるとみんなローラースケートをしていて他にスケートボードを持っている子もおらず、ほどなく自分の中でスケートボードはフェードアウトしてしまいました。

その後は漫画〜映画〜音楽に夢中になり、スケートボードのことは認識はしているものの、やろうという気にはならないまま25年もの歳月が過ぎました。ところがある日、よく通販をしていたアメリカのレコード屋のウェブでKROOKEDの『Kronichles』のDVDが目にとまり、ミーハーなゴンズ・ファンだった僕は思わずポチッとDVDを購入。この作品、マーク・ゴンザレスをたっぷりと堪能できる上に豪華なゲスト陣によるフレンズ・パートはある意味スケートボーディングの歴史そのもの。そして半ケツでプールを滑り倒すダン・ドレホブルの男気にヤラレて35歳の自分は「スケートを始めよう(つうかもう一度やってみよう)」と思ってしまったのです。

当然、まわりにはスケートしている人なんていません。25年間そうだったのですから。DVDだけではわからないことだらけですが、そこはインターネット時代、とにかくオーリーのコツからトラックやウィールなどのパーツについてまで何でもかたっぱしからネットで調べまくります。そして出会ったのがスコット・ボーンとポンタス・アルヴ。つまりDVD「The Strongest of the Strange」。そしてポンタスが地元のアートショーLe Boxxで作った室内ランプやスイスのバーゼルに作ったBlack Cross Bowlに絵を描いていたステファン・マルクス。

しかしヨーロッパで活動する彼らのことを伝えてくれるメディアは限られていましたし、カーハートが彼らのグッズを発売しても当時は日本のお店ではまったく扱ってくれませんでした。ひたすら海外のウェブを探しまわり、通販する日々が続きます。そしてネットを通じて出会った同じく30代でスケートを始めた友人のブログに触発されて自分も好きなスケーターや買ったDVDや本、雑誌などについてブログ(Luecke)に書いていくようになりました。アメリカから発信される情報はネットや雑誌を通じて日本にもかなり届きますが、ヨーロッパの情報は待っていてもなかなか届きません。ヨーロッパのカーハートが発信する情報をきっかけにしてどんどん調べていきました。

そんな中で見つけたのがドイツのスケート雑誌によるポンタス・アルヴのインタビュー。 2008年10月のことでした。「The Strongest of the Strange」でカルト的な人気を得ながらもその後、何をしていたのかほとんどわからない状態で(単に自分のところまで伝わってきていなかっただけかも知れませんが)発表されたそのインタビューは彼のDIYスポットに対する熱い想いがつまったものすごく内容の濃いものでした。でもドイツ語。単にブログに「こんなインタビューがウェブにありましたよ」と書いてみたところで日本で他に読める人がどれくらいいるのだろう、と考えたときにこれは自分が翻訳するしかないと思ったわけです(ちゃんと発表元に許可を得た上でね)。その翻訳に対して本当に様々な人から嬉しい反応を頂きました。いまだにそのときの喜びが原動力となって現在の活動が続いていると言っても過言ではありません。

その後もなかなか日本に伝わってこないような情報を中心に、自分なりに拾い上げて、翻訳してブログに書き記すことでスケートボーディングや自分の好きなスケーターたちに少しでも恩返しができれば、あるいはウェブ上ならアーカイヴになって誰かしらの役に立てるのでは?という想いからブログを続けてきました。さらにそこから幸運にも『Format Perspective』や『Pushed』といったスケート関連のすばらしいドキュメンタリー作品の日本語字幕の制作にも携わることができ、今に至っている感じです。

いやぁ、しかしそうやって勝手に(許可はもらいつつですが)翻訳しまくってきた素人の無茶な動きを「面白い」と思ってくれ、さらに記事を書かせてもらえる機会ばかりかこうしてブロガーにまで加えてくれたVHS MAGは本当にすごいと思います。その恩にも報いつつ、素人と言いますか、スケーターではなく「スケートボーディング愛好家」の目線からなにかしら面白いと思ってもらえるような記事を書いていきたいと思っております。

長々とすみませんでした。ブログ記事はもっとわかりやすく書きますね!

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KATSUSHIGE ICHIHASHI
KATSUSHIGE ICHIHASHI
市橋勝茂
(スケートボーディング愛好家・翻訳家)
ドイツ・ハンブルグ生まれ、大阪育ち、東京在住。デッキに乗ってる時間よりもスケートボーディングを観たり、それについて調べたり、書いたり、翻訳したりする時間の方が長くなってしまった不思議な人。Luecke(リュケ)というブログもやっています。
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