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親、震える
──第38回:リベンジ

2026.04.22

♯次女は少し変わり者かもしれない

 このハッシュタグをつけて昔よく我が家の次女のほっこりな写真をアップしていたんですが、インスタはいいところだけを切り取ったアーカイブなので実際は真逆。昔は何かとヤバくて自転車で正面からくるおばさまに特攻したり、お隣さんの家の晩飯を食べてしまったりとシャレにならない数々の伝説(奇行)はつねに僕の激怒の対象となり、「人生で1番僕を怒らせた女」と認定しておりました。

 しかし、ある日学校で受けてきた運動能力テストで握力や反復横跳び、立ち幅跳び、総合的に数値が平均値を上回る中、いきなり抜きん出ている数値がありました。

「ソフトボール投げ」
全国平均:12.1m
あなたの記録:32m

さ、32m…!?

 全国平均の3倍近い数値じゃねーか! これを見た日から、次女はパワーが有り余っているのか…そうかそうかと思い、毎日スケボーに誘うんですがあまりハマらず。で、最終的にハマったのがバレーボール。4年生から始めて5年生で開花、6年生では部長とエースを兼任。弱小だったクラブチームを都大会ベスト8まで持っていくような結果を残したのです。

 こうなってくるとネクストステップである中学でのバレーボールの進路。近所の公立中学は学校の老朽化で体育館が使えなくなる可能性もあるってことで私立を検討。バレーボールの強い学校へ受験だ! 塾だ! 体調管理だ! 誰も予想もしていなかった中学受験戦争に我が家は突入したのでした。

 中学受験というものはどうやら4日間で6回受けることができるようで、結果から言うとラスト6回目でやっとメイク。スケボーでもよくあるラス1ミラクルパワーってわけです。

 初回のテストを受けた次女はやり切った感じがしたのか「結構スラスラ問題解けたよ」と笑顔を見せるものの、その日の結果はノーメイク。スケボーに例えると映像や写真でスポット確認して「イケそうじゃんッ」って現場行ったらなんかメイクできない感じ? 次行けるっしょ! とリベンジしに行くけどまたダメ。ノーメイク。これを何度か繰り返してくると流石にスポットに向かうのも嫌になってくるし、メイクのイメージも遠くなってくる。フィルマーやフォトグラファーに連絡するのも気が重い。そう言った負のスパイラルを振り切り己を信じてテールを叩きにいくわけです。

 思えば自分がリベンジに行って、撃破できたスポットがいくつあっただろうか? パッと思いつくのはリベンジしに行ったけど逆に撃沈、何度行ってもメイクできなかったスポットやリベンジすら諦めたスポットの方が多い気がします。

 5回目のノーメイク後、背水の陣の次女にはもう戦う気力はなく、なぜ自分が受験しているのかすらわからなくなっておりました。最後また落ちたら友達になんて言おうか、バレー部の監督にも合わせる顔もない。などと雑念が頭をよぎり、もうテストを受けたくないと言い出す始末です。そりゃそうだよね。

 そんな状況の中、ラス1でしっかりとメイクに持っていった次女ビガップ! ぽっぽーぅ! と天にも舞う気持ちだったのですが、ここで一個現実のお話。

 授業料の無償化など国の手厚い支援もあるので娘の中学受験もその対象とぼんやりしか考えていなかった僕なんですが、実際はそれは高校のお話。中学は対象外ということで現在絶賛身震い中! 春なので気候や気分もつねにジェットコースターみたいな感じだよね。

 メイクしても防犯カメラとかに写ってて後からいろいろ請求されたりっていうパターンあるよね! みんなも気をつけてね。

 無駄にテンションを上げていくしかない我が家の新学期スタート!

 

DAISUKE MIYAJIMA @jimabien

コラム一覧:www.vhsmag.com/column/daisuke_miyajima/

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