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事実の記録
──オデッサ作戦

2021.03.23

 犯罪ドキュメンタリー作品に鬼ハマりしています。題材が実話だけに、演出された映画よりもリアルで生々しいところがその魅力。
 そこで今回観たのが2018年公開の『オデッサ作戦』。テーマは麻薬カルテルにまつわる20億円規模の詐欺事件。ロシアのギャング、マイアミのプレイボーイ、キューバの麻薬ディーラーの3人が手を組み、コロンビアの麻薬カルテルの依頼でコカインの密輸用に旧ソビエトの原子力潜水艦を買い取ろうというぶっとんだ話。結局、仲間の裏切りなどによって思いもよらぬ展開を迎えるのですが…。
 事件の内容は本作を観てもらうとして、個人的に面白いのは作品公開後の監督のインタビュー。完成までのプロセスがめちゃくちゃ興味深いのです。この手のドキュメンタリーは、犯人や逃亡中の容疑者と直接対峙して取材しなければリアリティが出ないもの。本作の制作過程でも監督のティラー・ラッセルが関係者の連絡先をなんとか入手し、ロシアやアフリカに飛んで犯人に取材を敢行。パナマでは身の危険を顧みず、看守に賄賂を渡して取材のために刑務所に潜入したことも(刑務所内で日常的に殺人事件が起こり、毎日のように手押し一輪車で受刑者の死体が運ばれているような危険な場所)。テーマとなった実際の事件もさることながら、取材の旅がスケッチーすぎて…監督の体験談を聴いていると息が詰まりそうになります。
 ちなみに犯罪ドキュメンタリーの監督として有名になったいまは、逆にさまざまな事件の関係者から取材のオファーが届くようになっているとか。映画『セルピコ』でも描かれたフランク・セルピコ本人('70年代にNY市警の汚職に立ち向かった警察官。アル・パチーノが好演)から「NY市警の汚職は健在だ」と連絡が届いたこともあったそうです。近々フランク・セルピコをテーマにしたドキュメンタリーも制作されるかもしれません。
 ということでティラー・ラッセル監督のドキュメンタリー作品はオススメ。Netflixで公開中の『オデッサ作戦』と『ナイト・ストーカー』のトレーラーを以下に貼り付けましたので、是非チェックしてみてください。

--MK

 


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