みなさま、唐突ですが「こんばんワイン」。例年のごとく、ボジョレー・ヌーヴォー解禁の話題で巷(正確にはメディアのみ)は大盛り上がり。南フランス産の風味が漂うエレガントなワインを飲んでますかぁ〜? って今宵はそんな話ではなく、スケートボードの話を。
2019年にドロップされたビデオパートの数々の中でも、ひときわ中年層をバズらせたのが、チコの“7×7”パート。40オーバーにして進化し続けるチコを熟成ワインにたとえ、「Fine Wine」とYouTubeにキャプションが綴られておりました。20代でパフォーマンスのピークを迎えるのが一般的だけど、歳を重ねるごとに進化(深化)し続けるスケーターがいることを身をもって証明してくれたのがチコ・ブレネス。時間の経過とともに味わいを増していくって至難の技。ましてやスケートボードを含む体力勝負の世界では(いわゆるスポーツの類)。世界中の中年スケーターに勇気と感動をフルチャージの電マ並に与えてくれたチコに、日本を勝手に代表して「グラ〜シャス、オブリガ〜ド、メルシ〜、カムサハムニダ〜」。
そうそう、スケーターとしてはもちろん、人間としても時間の経過とともに熟成していくファインワインのようになりたいものですね。自分ではワインと思っていても、実際は酸っぱいだけのビネガー(酢)なんて人がほとんどなんだけどね。えっ、オレ? 人生で一度もワインなんて飲んだことないし、強いて言うなら賞味期限切れのタバスコみたいな野郎です。
─KE