時代とともに膨大な量のビデオコンテンツが蓄積され、特定のスケーターやビデオパートのリミックスを目にすることが多くなってきました。そんなリミックスの中でもお気に入りがManolo's Tapes。先日、10年におよぶMagentaの歴史を13分に凝縮させた作品も公開されたばかり。
「ところでこのマノロって誰よ?」 このシリーズを観る度にそう思っていたのですが、これを機に調べてみました。マノロとはマニュエルというラテン系のファーストネームの愛称。この人はフランス育ちのイタリア人スケーターで、映像制作、ビートメイキングやDJなど、基本的に素材をミックスする活動をしてきたらしい。そしてスケートビデオに対するオタク的なパッションだけで地味にリミックスを作り続けてきたようです。
ちなみにリミックスする際はフィルマーからRAWフッテージをもらわない限り、オンラインから映像をリッピングするしかありません。つまり拝借した映像に後からBGMをかぶせるため、元の現場音を使うことができないということ。そのため、テールを叩く音、グラインドやスライドの音、着地の音など、あらゆる音がストックしてあり、ケースBYケースで適当なスケート音を映像にはめていくのだとか。実に気の遠くなる作業。
そんなManolo's Tapesも今では評判となり、さまざまなブランドから彼のリミックス作品がオフィシャルで公開されるようになりました。それまでも映像の無断使用が著作権問題に発展することなく、厳選された過去の映像が現代に蘇ることをスケーターやブランドが歓迎し続けてきたわけです。これはマノロの編集センスの高さが要因のひとつだと思いますが、スケートコミュニティの懐の深さも特筆するべきでしょう。
そんなわけで個人的に好きなマノロのリミックスを以下に貼り付けてありますので、是非チェックしてください。何度も観たはずのフッテージを再びフレッシュな感覚で楽しめるはず。彼のインスタ(@manolostapes)にもイケてるリミックスが満載なのでそちらのフォローもお忘れなく。
--MK