ONLINE STORE

SONIC CUP 2025

VHSMAG · VHSMIX vol.31 by YUNGJINNN

POPULAR

DANTE NARITA-JOHNSON / ダンテ成田ジョンソン

2025.12.03

GUCCI参入か

2025.12.02

ADIDAS SKATEBOARDING /// OKWR TOUR

2025.11.25

LEO IKAWA / 井川玲桜

2025.12.01

BRENT ATCHLEY / ブレント・アチリー

2025.12.04

大きなお世話…

2025.12.05

OPERA - NEW BOARDS

2025.12.02

YOUR FRIENDS VIDEO

2025.12.01
SONIC CUP 2025
  • X-girl

PAGERTOYKO
ADIDAS SKATEBOARDING

すべての<考える>スケーターへ
──NEIL BLENDER

2020.08.03

 人と違った視点を持つスケーターの代表格といえば? マーク・ゴンザレスがその類として広く知られていますが、決して忘れてならないのがニール・ブレンダー。
 '80年代のコンテストでラン中に突然ポケットからスプレー缶を取り出し、セクションに絵を描き始めたスケーターと言えばピンと来るかもしれません。物事をシリアスに捉えすぎず、スケートでクリエイティブな発想を表現してきた人。ゲイツイストの名付け親でもあります(バーチカルでのキャバレリアルのミュートグラブ。グラブするのは「ゲイ=ダサい」という意味が込められていた)。リーンエアーもこの人のトリック。シグネチャーモデルのボードグラフィックを自分自身で手掛けたプロスケーターの草分け。カリフォルニアにスケートインダストリーが集中した時代に、敢えてオハイオ州を拠点にAlien Workshopを始めたファウンダーのひとり。さらにはノーズを初めて活用した人としても知られています。それもほとんどデッキにノーズがなかった'80年代。そんな時代にミニランプやカーブでノーズストールをしていたブレンダーに触発され、ゴンズがノーズスライドを発案するに至ったという逸話もあるほど。
 要は誰よりもクリエイティブなマインドの持ち主。スケーターとしても、アーティストとしても、ゴンズの先を行っていた人。音楽もやっていたし(Dinosaur Jr.のJ・マスキスと親交が深い)、スケート誌で連載を担当し写真を撮ったりコラムやショートストーリーの執筆も行っていました。時代の先を走り、スケートのクリエイティブな核の部分を築いた重要人物。用意されたレールの上でスキルを競うのではなく、レールそのものを敷いた人なのであります。実に<考える>スケーターの原点。ニール・ブレンダーなくして現在のスケートを語ることはできません。
 数々の功績を残してきたにもかかわらず、表舞台に出ようとしないところも個人的にツボ。名声なんぞ興味なし。感覚のみで気の向く方向に進むだけ。現在は極細のスラロームデッキでルーツに立ち返り、スケートボードの曲がり方をマイペースに追求しているようです。まあ、こんなコラムで簡単に説明できるような人ではありませんが、とにかくスケートのクリエイティブな側面を大切にするスケーターなら絶対に知っておくべき偉大な人です。

--MK

 




  • MBM Parkbuilders
  • THRASHERxSANTACRUZ