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 1985年にPowell Peraltaからスケート史上初となるスケ…
──Turn the Other Cheek

2013.03.04

 1985年にPowell Peraltaからスケート史上初となるスケートビデオ『The Bones Brigade Video Show』が発表されて以来、数々のビデオがリリースされてきました。まずはステイシー・ペラルタによるコンセプチュアルな映像作品が世界中のスケーターを魅了し、そしてSanta Cruzが優等生のボーンズ・ブリゲードとは対極のスタンスで不良っぽい作品群をリリース。またH-streetはRAWなストリートスケートを見せつけ、World Industriesはスケートの方向性に多大な影響を与えました。

 過去にリリースされたビデオの中で、過小評価をされ、今ではほとんど記憶に残っていないであろう名作があります。’91年にリリースされた『Turn the Other Cheek』。デイブ・シュロスバックが撮った名作です。タイトルの『Turn the Other Cheek』とは、“侮辱を甘んじて受ける”、“侮辱を無視する”という意味です。要はスケートが今のように大衆に受け入れられていなかった時代のスケーターのメンタリティを表現しているのです。この中に収録されたスケーティングももちろん極上モノで、H-Streetの作品群のRAWさや効果的なスローモーションを導入し、カンパニーやチーム単位ではなく、当時活躍していたスケーターほぼ全員が登場するという豪華さ。コンテスト映像も本番のランに注目するのではなく、コースの脇でフラットを楽しむ姿や、表舞台には出てこないような、言わばお宝映像のようなフッテージが多く登場します。そして殺人罪で投獄されたゲーターことマーク・ロゴウスキの裁判の映像も挿入されています。当時、スケートシーンで起きていたことを隈なく記録しているのです。

 本作以来、スケートビデオの制作方法はさほど変わっていないように思います。もちろんフルパートというフォーマットの誕生、過度な編集技術や機材の進化はありますが、この作品が今日のスケートビデオの青写真となったように思います。というわけで、スケート史の隠れ名作『Turn the Other Cheek』。当時のシーン、トリック、事件などなど、是非ご堪能ください。今日でも使えるオールドトリックも登場するかもしれませんよ。

--MK


Turn The Other Cheek (1991)

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