VOL. 017
今回は温故知新系で古きを温めてみます。いやー、早いものでこのOn Videoシリーズなんか気づけば結構過去の作品。いやはやこのOn Videoはすべて名作ですね。オープニングからいま観てもイケてます。ちなみに手書きのフォント類はすべてナタス・カウパスの仕業です。カオスパートも振り返り系で2004年のフッテージに交えて1991年のエド・テンプルトンのフッテージも挟み込んでとナイスです。続いてSpace Invadersと名打ったコーナーではアーティストのポール・シークの目論む『Diptych』という本の企画に数名のスケーターが集められ、倉庫でセクションをD.I.Y.してセッションをしていくというT.W.SのSkate & Createの前身のコーナーです。とにかく良質のセッションが観れまくりでたまらないですね。そして親切な日本語字幕付きなのでジェイソン・アダムスのゴンズのコメントとかも楽しめます。そして他にも名パートがゴロゴロとある本作品ですが文字数の都合でサクッとスルー。そして本作品のサブタイトルでもある『Love Story』。Love Parkというフィラデルフィアの公園にまつわるスケートシーンでの影響力と、その光と影に迫っていくコーナー。スケート禁止になって封鎖されるまでの1ヵ月をローカルが語り、その際のフッテージに交えてさらに過去を紐解いていきます。このフィリーのLove Park出身のイーストコーストのプロは多く、彼らの想いは人一倍ですね。そしてこのような公園が出来るまでの経緯や都市学なんかも、行政や建築家とかけあって取材もしています。続いてこのLove Parkの第1世代と第2世代の派閥や、当時の回想がまた時代を感じさせてくれますね。そしてジョシュ・ケイリスとスティービー・ウィリアムスの感動秘話が明かされます。スポンサーが増え地元フィリーを離れて活動をしていたケイリスが、久々にフィリーに帰ってきて見た親友スティービーはほぼホームレスで、スケートから離れていました。それを見たケイリスはスティービーに住むところからスケートのアイテムの面倒までみて彼を復活させ、また表舞台でともに活躍をするように…と、この作品ではここまでですが、この作品から数年でまたこのふたりにまつわる感動のストーリーがありましたね。
いやー本当にスケートボードって素敵ですね。
words by Yuh Yanagimachi
On Video Winter 2004 『LOVE STORY』
価格:¥1,575
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