VOL. 047 　吉祥寺を中心に活動を続けるFree-ly Film…
──“Street Jungle” Free-ly Film Production

　吉祥寺を中心に活動を続けるFree-ly Film Productionの中村夢継の処女作品『Street Jungle』を今週はご紹介。去年夏ごろからの出る出るというな噂がありましたが、ようやくリリース。まぁスケート映像作品では半年、1年の遅れは余裕の範疇なので結構スムースなリリースといえるでしょう。楽曲を提供しているアーティストも吉祥寺界隈のコネクションなので、地元の繋がりを感じられてナイスです。まず注目したいのはグラフィティ・アーティストとしても知られているVixのフッテージがたんまりある点ですね。彼は根っからの好きものなのであなどれません。そしてフルパートを持つ杉本瑞希、元田雄太良、南 拓王や斉藤勇樹はもちろん、豪華客演として吉田 智、大矢尚孝、伊藤慎一などなど多くのスケーターをチェックすることができます。この作品は簡単に言うと「ローカル物」です。吉祥寺という場所を中心に、フィルマー夢継のもとに集まるスケーターを3年の歳月をかけ製作した作品です。日本全国どこにいてもこのようなモーションはあって、多くのスケートドラマがあります。そしてそれらを切り取り自分の地元をレペゼンして作品を作るということはすごく簡単そうですが、実はすごく難しいことだと思います。いまみなさんが簡単にネットなどで見ているスケート作品の背景には、想像以上の苦労とそして笑顔があります。あなたがスケーターならすぐにわかるかと思いますが、今一度自分のスケート環境、仲間に感謝をして今作のようなローカル作品を観てみてはいかがでしょうか？　そしてそこに何かを感じられたら、どんなモーションでもいいので起こしてみては？　何か今週は堅くなってしまいましたが、自分はこの『Street Jungle』を見て、失礼かとは思いますがまだまだだと思いました。でもそれ以上に、今後の日本のスケートシーンに対する可能性と情熱を垣間見させてもらいました。なんか上から目線ですみません!!

words by Yuh Yanagimachi