ADIDAS SKATEBOARDING

ウィールは語る
──アレが小さい

2026.03.20

 「小さいね〜」なんて最近よく言われます。Yo、背丈やウツワのことじゃねーぞ? それも間違っちゃねーけどもー! 答えはオレが使っているウィールの話。気になって測ってみたところ48mm。まずまずの小ささです。元はといえば54mmありました。昨年の年明けから使っているので、かれこれ1年以上僕の足元で回り続けてくれていることになります。
 以前の自分のセッティングからするとかなりのサイズダウンであります。50mm台後半のデカブツを好んで履いて滑るのが好きでした。一番大きい時は63mm、当然ながらライザーパッドも必須。さすがにそのウィールの扱いには苦労し、失ったトリックこそなかったものの、得意なはずのキックフリップが自分にしっくりくるまでに4ヵ月の時間を要しました。トランジションでの安定を考えて…ってよりは単純にデカいウィールの見た目が好きで愛用してたってのが大部分です。それに速くて長持ちだしね。そんで54、55mmくらいまで擦り減ってきたところで交換してたんです。
 そんなマイブームもひと段落し、ここしばらくは53、54mmあたりの一般的なサイズのものを使うようになりました。それも50mmくらいまで擦り減っては交換というのがいつもの流れだったんですが、今回はついその機会を逃した…。というかもはや小さくなっていくウィールに愛着が湧いてしまい、換えるに換えられなくなってしまったというのが実情。小さいウィールは、それはそれでかわいらしく見えるのです。いっそこのまま、ずっともっと小さくなるまで使ってみようかと思っている次第。
 1990年代初頭のスケートシーンで見られた風潮を指す「ビッグパンツ・スモールウィールズ」という言葉があります。その名のとおり、パンツは太く、ウィールは小さいってのがよく見られたようです。僕がスケートを始めたのはそれから10年近く後になるのですが、地元にはまだその風潮が色濃く残っていたと記憶しています。当時の僕にはそれが昔の風潮の名残だったのか何なのか…なんて知る由もありませんでしたが、年上のスケーターたちが履いている小さいウィールがとにかくかっこよく見えていたのは間違いない。小さくなるまで擦り減ったのはそれだけ滑ってきた証拠。それだけ上達してきた証拠。そうありたくて必然的に自分のウィールも日に日に小さくなっていったのですが、ウィールを小さくさせるべくパワースライドしまくったのは、もう時効ってことで。
 昨年帰省した際、実家で当時のウィールを引っ張り出してきたのですが、測ってみたら35mm。くそザラザラ路面のホームスポットで、よくぞそこまで使ってたもんです。ちなみにインスタで @bearingcondoms というアカウントがあるのですが、読者から送られたであろう擦りに擦られた、なかにはベアリング見えちゃうまでとことん擦られた猛者ウィールの数々を見ることができます。スケートギークっぷりが滲み出てる、ジワる系のアカウントでございます。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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