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 自分の乗る板のセッティングさえ調子良ければオッケーなわけで、人のセッティングがどうであろうとその人が良ければ何だっていいわけです。ただたまにある、他人の板との乗り比べもまたギアの調子を探ってみるのにはもってこい。板の太い細いからテールの弾き具合、シェイプがあーだこーだ、またどこのトラック使っててベアリングの具合はいかがなものかと、ほんの数十秒から1分ぐらい試乗させてもらうのも、その後のギア調達に役立ちます。
 なかでも、個人的に重要なのはウィール。基本的に誰もが使っているような人気ブランドの具合は理解しているつもりですが、まだシェアの少ないブランドや新しく開発されたものなどが気になってしまいます。自分で買っては確かめるのも好きなんですが、これがまぁ当たり外れがわかりやすく感じられるものだなと。スピードももちろんそうですが、自分が重要視しているのはグリップ具合。というか、パワースライドがやりやすいか否か。新調したウィールがアタリであろうとハズレであろうと数ヵ月は同じモノを使い続けるわけですから、微妙なウィールを選ぶと身体を順応させるのにも一苦労。「新しい素材を取り入れたハイスペックの…」的な謳い文句に魅了され新調したウィールで武者修行に出かけたSFでは坂という坂で思うようにパワースライドが駆使できずに涙を飲んだ経験も。パーク中心ならいざ知らず、ストリート寄りの滑りをすることが多い自分にとってウィールの滑らせ易さってのはやはり大事な要素です。
 と、スケートのやり易いやり難いをウィールのせいにしようとしていたのですが、ふと気がついたことが。つい10年ぐらい前まで、ウィールってどこのブランドも性能に大差なかったはず…。というか今あるハイスペックな規格もなく、どちらかといえばブランドイメージで選んでいた印象。それで僕もあれこれ使ってきたわけですが、今思うと昔はゴムみたいなウィールでパワスラしまくってたではないか。初めて降りるような急坂でも得意のパワスラ駆使し度胸を試したではないか。ウィールの擦れるテールスライドにブラントといったトリックも、それで覚えたんじゃあないかい! ってなところで気づかぬうちにモノのせいにしていたことにプチ反省。
 ちなみにこれを書いている今日、僕は誕生日を迎えて34歳になりました。あと1年後にアラフォー突入とは、すっかりオッサンじゃん。ウィールのあれこれでスケボーがやりづらいとか言ってたら、昔のオレが泣いちゃうぜ。それじゃちょっと情けないから、代わりにウィールを鳴かせてやろう。明日また、新しいウィールを試しにスケートに向かうのであります。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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