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 スケートボードを手に入れプッシュから始めてみたい人から、ある程度のトリックをマスターしてもなお上達を目指す人まで。そんな人たちが通う「スケートボードスクール」もかなり定着してきました。ショップやパークが主催するものはスケーターの裾野を広げ、それぞれのローカルシーンの基盤を強化しています。上級者向けのスクールも開催されるようになり、そこではコンテストの上位入賞に向けての滑りや高難易度のトリック+αの指導が目的とされています。実績のある講師による少人数制、またはマンツーマンでの指導のためやはり金額はかさみますが、それでもスクールの人気は好調のようです。新型コロナも収束に向かい、社会も安定を取り戻すにつれお休み中だったスクールも徐々に再開されていくのではないでしょうか。
 このスケートスクール、特にオーバー30世代の人々はこぞってこう言います。「オレたちの頃はスクールなんて聞いたこともなかったよなぁ」と。実はそこにちょっとしたディスのニュアンスが含まれる場合もあるのです。実際にスケートスクールなんて皆無の時代、上達する方法といえばスポットに通いつめ、デキる人から技を盗み、コソ練に勤しむ。自力で這い上がっていくしかなかったのだから「お金を払って他人にすがるのは…」という気持ちも理解できます。しかし世の中を見てみるとたとえばフットサルにDJ、さらにはナンパ塾(実は一番ストリートかも)まであるのだから、スケートボード界にもスクールビジネスが参入するのも自然な流れであるはずです。そしてちびっ子の頃スクールに通い、基礎を固めた子が今や日本国内にとどまらない活躍を見せているのは周知の通り。講師であるスケーターにとってみればもはや脅威である一方、立派な恩返しでもあるはずです。
 さてこの週末、僕の住んでいる杉並区でもスクールが開催されることとなりました。杉並に住むスケーターの数も多いながら現状、この区にはパークもショップもない。「スポーツフェスタを開催するので、その一角でスケートも体験できるコーナーを作らないか?」とお隣の中野区のスケートボード協会に要請依頼があったのがきっかけで、僕にも講師の話が流れてきたところです。これをひとつのきっかけとして、自分の住むエリアのスケートの地盤が強化され、盛り上がっていけばうれしい話。そこにわずかながらでも協力できたらと思うのです。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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