Nike SB dojo | スケートパーク

バックで世界が変わる
──いつもと違う景色

2019.05.24

 先日妹の挙式があり、令和初の沖縄帰省をメイク(とは言え今年すでに3度目の帰省。帰りすぎ)。親戚らからの「あなた結婚の予定は?」という口撃をサラッとかわし、隙間時間を狙って嫁探し…いやスケートに行くのであります(こうしてまた結婚は遠のいていく)。それはまあいつものことなのですが、那覇市内を走るモノレールから眺める景色は普段生活する東京とはまったく違うものでついつい見入ってしまいます。もちろん都会と地方で景色が違って当然なのですが、今になって気がつくのは街に並ぶ建物の外観が別物であるということ。中古マンションを主に扱う企業に勤めているので職業病みたいなものなのかもしれませんが、それひとつとっても様子が違い、遠くに来たことを感じさせてくれます。
 たとえば同じアメリカでもカリフォルニアとハワイ、またニューヨークで街の雰囲気が違うのが映像越しにも感じることができます。さらに広げると古くからの建物が現存するヨーロッパ、経済と共に街も近代化が進む中国に亜熱帯の雰囲気を感じさせる東南アジア…そんな地域特有の景色に見とれながらビデオを眺めるのが僕は好きです。よく見る定番のスポットはともかく、あまり見かけないようなスポットの映像でも背景に映し出された建物や文字、人の様子から場所を推測するのもスケートビデオの立派な楽しみ方のひとつではないでしょうか。別に遠くに出かけた先で映像を残さなくたっていいのです。地元にあるのと同じような普通の縁石で挨拶がわりの得意トリック、それも街の景色が違うだけで自分にとって気持ちのいい1発になるはずです。昔あるギター弾きが言っていました。「ギター1本持って世界のあちこちで弾いてみたい」と。まだまだガキだった自分は「ギターなんてその辺でいくらでも弾けるんじゃない?」と思ったものですが、今はその気持がすごくわかります。いつもと違う街や景色の中で決める50-50の1発でも、なんならプッシュだけでもサイコーなんです。
 そんなこんなで思い立ってはスケート旅にいくらか出かけてきました。目一杯スケートを楽しめる旅ができるのもあと何年あることだろうか…。敵は年齢とともに重くなるフットワークに他なりません(笑)。最後に海外に行ったのももう4年前、地元に帰省するより安く行けたりする台湾ですら行く行く詐欺を何年も続けております。いい加減今年こそは海外に出かけ、自分をアップデートし、このYo! Chuiにもフィードバックできたらもう御の字。そんなこと聞いたらきっと親戚達は言うのでしょう。「嫁探しの旅に行けーっ!!!」

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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