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ハイリスク・ハイリターン
──ガラス張り

2021.11.12

 ステアやハンドレールのように必ずしもリスキーではないものの、どう考えても突っ込みたくない物件ナンバーワン、それはガラス張りのセクションだったりします。ひと昔前はともかく、最近はガラス張りのウォールなんか攻める怖いもの知らずも珍しくなくなってきました。ガラス張り、まぁ透明のアクリル板でもいいんですが、僕はあれを攻めるスケーターの気持ちがわかりません。というのも、鉄のレールやコンクリートの縁石みたいな、少なくとも硬く頑丈なものでもない、打ちどころ悪けりゃガッシャーン1発アウト。何十万円の修繕費をペイするハメになる可能性だって否めません。そんなリスキーシットをよくも攻略しようと思うよね、とちょっと引きつつも驚きとリスペクトも込めて。
 果たしてそんなおっかないセクション、本当に大丈夫なのか。ガラス張りの壁へ張り付き(ウォールライド)でめでたく雑誌の1ページを獲得した某スケーターに聞いてみたのです。気になるアンサーはというと「いや大丈夫っしょー! それで壊れる方が防犯上問題ありっす〜。泥棒もすぐに入れるわけだし」。なるほど、納得の答えであります。が、ビビりな自分は…(苦笑)。
 個人的に最もリスキーだと思われるそれが都内にあります。某専門学校の入り口にあるのですが「3、4段のギャップ超え to ガラスでできた案内板を縁取る細い鉄枠に擦りつけるアレ」といえば感度高めのアナタならピンとくるのかな。どうやらそのスポットのことは海外にも知られているようで、以前外国人のスケーターにアテンドを頼まれ連れていったことがあったのですが、テールを叩くことなくスポットチェンジ。ガラスをやっちまうか、最悪血まみれ to 署に連行の地獄絵図しか想像できなかったので正直安心したのはここだけの秘密。誰が最初にそこ攻めたのかは存じ上げておりませんが、あの物件を見て「トリックできそう」と思ったのがイカれてるぜって話っす。そこで本当にトリックを繰り出すのももちろん並大抵のことではないのですが、「スポットのチョイスそのものがトリック」…とはこのことを言うように思っております。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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