Nike SB dojo | スケートパーク

「無いものねだり」ってしちゃいますよね。今回は自分にとって無いものねだりの対象であるこの人…
──JASON ADAMS

2017.06.23

 突然ですが、日々生活していて何かしらの「無い物ねだり」ってありますよね。僕が楽しそうにしている学生さんたちを見て「いいなぁ」と思うのも、経済的にゆとりのある人の生活を見て「いいなぁ」と思うのも、きっと無い物ねだりに違いない。逆に裕福でも多忙だったら「もっと時間があればな」なんて思うのでしょう。聞くところによると、経済的に成功して裕福に暮らすお年寄りが後悔していることとして「これまで仕事を頑張りすぎた。暮らしは裕福になったが若い頃に好きなことをもっとしておけば良かった」という意見が最も多いらしいです。
 スケートボードでもつねに無い物ねだりの毎日です。テクニカルなスケーターを見ては「もっと回しや縁石を鍛えよう」と思ったり、ランプの上手い人を見ては「アールの技を増やそう」と思うわけです。ハンマーを見た時だって「こんな怖いことしたくねぇ」と思いつつアタックできる自信と気合いが僕には必要だなんて思ってみたり。要するに無い物ねだりの対象=魅力的な人ということですね。
 僕にとってそんな憧れのスケーターのひとりがジェイソン・アダムスです。周りの仲間を巻き込み近年のスラッピー再ブームを巻き起こしましたね。古くはCreatureやThinkのライダーで、Black Labelに移籍後も脱退したり再加入したり。ブランドをいくつも転々とした後、最近またBlack Labelにウェルカムバックのようです。かたやThee Teen-Agedという自身のブランドでデッキを出してたりもしますし、ステンシルアーティストとしてもさまざまな作品を創り出しています。パンクバンドRancidを中心としたパンクスの秘密結社“Skunx”の一員という顔もあります。ライフスタイルもさることながらスケートももちろんかっこいいです。40代半ばの現在は第一線で活躍しているとは言えませんが、根っからの信者もたくさんいるはずです。レッドカーブでのスラッピーに始まりウォールトリックの使い方、パークでのぶっ飛びやヘンテコ技までキラリと光るセンスがすごいのです。そして長身のスラッとした体格を羨ましく思うのも、背が低くどちらかといえばガッチリした僕にとってまさに無い物ねだり以外の何物でもありません(笑)。
 さてここで冒頭の件に戻るのですが、自分がいつか年老いた時に「あの頃もっともっとスケートしてりゃ良かったさぁ」なんて悲しい思いはしたくないものですね。ということでこちらをお読みのスケートボード中毒者のみなさん、いつか後悔せぬよう今スケートしましょう! 10年後より今、来年より今年、明日より今日が若いに決まってるわけですから。

—Kazuaki Tamaki

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