Cher Strauberry | Vans Skate Classics

テイク・イット・イージー麺
──真面目に不真面目

2021.02.26

 完全なるスケート日和だったこの頃の週末。寒〜ィウィンター、おっと失敬、寒い寒い冬も終わりかけ、春が見えてきたところでまたズドンと気温が下がるので油断できません。この時期、せっかくエンジンのかかった身体は一度冷えると温め直すのにも一苦労。「歳を取るってそういうことなのね…」と思ったりするこの頃です。
 さてそんな身体もカチカチになりがちな季節ではなおさらですが、トリックで行き詰まることもあるはずです。ニュートリックをなかなか習得できなかったり、持っていたはずのトリックがどこかに消え去っていたり。それらをメイクする、取り戻すための過程がストレスになり、楽しくあるべきはずのスケートボードがそうなくなってしまう瞬間だってあるのです。そんな時こそ遊び心のあるおちゃらけトリックを取り入れ、モヤモヤした気分をリフレッシュしたいもの。トリックの最中に目線を入れる、スライド中に帽子や服を脱いでみる、レールをシバきながらドリンクを飲む…パターンを挙げればキリがありません。ストイックにスケートする姿もいいものですが、トゥーマッチになり過ぎることなく、時に気の抜けたおふざけもなくちゃつまらないっす。真面目に不真面目なトリックをやっている(?)、そんなスケーターの姿に影響を受けてきました。大企業がスポンサーとして参入するようなデカいコンテストではいざ知らず、楽しむことが第一とされる草大会などではそんなおちゃらけトリックが歓迎され、盛り上がることも珍しくありません。それが認められる現在進行中のスケートシーンというものは、そう悪いものではないのでしょう。
 当然ですがそんなおちゃらけ、おふざけが可能になるのもトリック1発1発に余裕があってこそ。スキルやノウハウを磨くことなくおちゃらけでごまかそうなんてスタイルはすぐに見破られ、サムくなっちゃうだけですのでYo! Chui。「そんなのばかりでちとサムい」なんて後ろ指を指されることのないよう、まだしばらく続きそうな寒い日も自身のスケートを磨きたいと思うところ。そしてちょっと飽きてきた頃におちゃらけたトリックでもやればいい…そんなところっす。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 





  • HUF
  • THE BEARING