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個性についての考察
──スケーターっぽい

2022.01.21

 最初はおもちゃとして市場に出回ったスケートボード。その誕生から半世紀余り、当初では予想すらしなかったフィールドを今日のスケーターが開発・発掘しています。ディッチや民家のプール、フリースタイル、ジャンランやバーチカル、そしてストリート。その時々で流行し生まれたトリックをもとに、現在のスケートボーディングが進化を続けていることは忘れてはなりませぬ。このご時世、時代の先端を行く若い世代はスタイルの垣根などないかのようにさまざまなテラインやトリックに軽く対応しちゃうのだから見ていて焦ってしまいます。言ってみればジャンルレス、どんなスケートをしようが許される雰囲気があり、逆にどんなスケートにも対応できてこそ良しとされる世の中です。
 思えばスケーターのファッションもそれと同じぐらい振り幅が大きく、なんでも許容される時代になったかなと。自分がティーンを過ごした2000年代。スケーターっぽいファッションとはある程度決まったものだったと感じています。その辺のキッズたちは当時のスケートビデオや雑誌、ファッション誌や地元の先輩らの着こなしを見て真似て、手探りで自分の着たい服を選んでいく感じ。今振り返ると黒歴史、くそダセェ服もさんざん着ていたはずですが、それも試行錯誤の中で楽しくやっていたってわけです。もちろんそこは「スケーターたるもの、お洒落であれ」という暗黙のルールに則っていた…つもりっす。「ファッションを作り出すのはスケーターだ」みたいなワードは今に言われ始めたことでもなく、当時もそれを信じてやまなかったのですが、やがて自分で考え始めるわけです。「スケーターって本当にお洒落なのか…? 他のカルチャーからファッションを取り入れている部分も大きいから、本当にお洒落なのは実はスケーター以外の人たちなんじゃないのか? 逆にスケーターっぽいとは何なんだ?」と。そう考えるに至ったスケーターも少なからずいることでしょう。
 結局今もその答えとやらは見つけきれぬままで、もはや最先端のファッションを積極的にインプットしようと心がけることも少なくなりました。ですがなんでも許容してくれるご時世というのもあり、好きなものをテキトーに着ていても、たとえそれで後ろ指を指されようとも気にすることも減ってきました。また自分も周りを見てスケーターっぽくないからどうのこうの言うことも減りました(笑)。悪く言えば「スケーターっぽい」ってのが薄れてきたのかなとも思うところですが、それでもマイルールに則り自分らしい服装でスケートをする人はやっぱりお洒落でいいなぁって思うのですよ〜。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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