
「いいねっ!」ってのは某ソーシャルネットワークのそれ以前に、神奈川をレペゼンしてやまないクレイジーケンバンドが昨今、改めて世に広めた素敵な咆哮。知る人ぞ知る、某インターンが自身の気持ちの高揚を抑えきれないときに連発するアレです。
コレ、英語にすると「Sounds Good」で、響きがいいというか、自分にとって心地良いというか、とにかく己の耳に届くポジティブなニュアンスはグッドサウンドなんだということなんでしょうかね。この感覚には共感が持てます。
サウンドと聞くと、音楽の断片というイメージを持ってしまいがちですが、何も音楽ではなくとも街のそこらじゅうにサウンドは存在し、つねに僕らの耳にその存在を訴えかけてきます。スケートに関して言えば、熱を帯びたウィールと地面とのせめぎ合いが冷たい鉄のトラックを介して、柔らかさと温かみを併せ持つ木材であるデッキに伝わり、その乗り手である僕らスケートボーダーに何ともいい難い心地良さ、Sounds Goodを与えてくれます。そしてその際、耳に飛び込んでくるさまざまな音、それはウィールが溝を通過するリズム、街のざわめき、かぎりなく嫉妬に近い叱責、クラクション、子供の笑い声などなど。これらすべてのサウンドを感じながら板に身をゆだねる感覚が、大好きなバンドが奏でる音に身をゆだねるそれと同じくらい僕は大好きです。
この心地良いサウンドがスケートの疾走感とともに絶妙なのが今回紹介するパートです。ビデオカメラのマイクに飛び込んでくるすべての雑音をサウンドとしてお楽しみください。
--TH (Fat Bros)