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20年の歴史に幕
──スタジオコースト

2022.04.01

 ライブやイベントなどが行われる施設って各地にいろいろとあるはずです。東京では新木場スタジオコーストという施設が閉館したことが少し前に話題になりました。都心から離れた港湾地区にあるデカ箱なのですが、デイイベントではライブ会場、週末の夜中は「アゲハ」というクラブとして運営、パーティピーポーの憩いの場に。渋谷からアゲハまでは無料のシャトルバスが運行され、意気揚々と乗り込んでは「クラブ活動」に勤しんだ方も多いのではないでしょうか。
 スタジオコースト/アゲハではスケート絡みのイベントが行われることもあり、ミニランプなどが設置され、ステージやフロアから流れてくる音を背景にスケーターがやり合うってこともしばしばありました。僕が最後に行ったのは5年近く前なのですが、そこで行われたSuicidal Tendenciesの公演に合わせて特設ランプが設置され、多くのスケーターがセッションしていたのを覚えています。
 ちょうど10年前の3月28日、僕はそこへThe Poguesというバンドを見に行きました。このバンド、パンク界隈では名の知れたレジェンドなのですが、その界隈のみならずともクリスマスシーズンの定番ソング“Fairytale Of New York(ニューヨークの夢)”にピンと来る方も多いことでしょう。何度も聴いたバンドの公演を初めて見る胸騒ぎ。数少ない来日公演に飛び交う歓喜のヤジと熱気。パンクロックとアイリッシュミュージックという掛け合わせは酔いどれたちに凄くマッチするようで、ドリンクカウンターは酒を求める長蛇の列が途切れることはありませんでした。始終ぐっちゃぐちゃのフロアでひとしきり音を楽しんだ帰り道。会場や新木場駅のコンビニのすべてのお酒が売り切れていたのは衝撃でした。後日聞いた話では、その公演により観客動員数とドリンク売上の記録を更新したというのだから納得…なんてことを、いまだ所持している公演記念Teeにプリントされた「2012 28 March」の文字を眺めつつ、あっという間に過ぎていった10年に思いを馳せていたところです。
 The Poguesのフロントマン、シェイン・マガウアンがテーマのドキュメンタリー映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』公開の情報も出たばかり。親交の長い、ジョニー・デップが制作するってあたりも気になるポイントです。普段映画を嗜むことも少ない僕ですが、こればかりは見逃せそうにありません。ポーグ・マホーン!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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