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アラフォー突入
──ツンツン系

2022.04.29

 あと半年足らずで35歳。いわゆる「アラフォー」世代に突入する自分。オヤジ化していく同世代も増えつつある中、心身ともに健康でまだまだ老い知らず。それでも「年取ったなー」って思うことは日々あるわけでして。たとえば「オレ一時、7〜8年あのブランドの靴ばっか履いてた時期もあったよ!」なんてのを10代の連中にポロッとこぼすと「待って、7〜8年とか全然一時じゃねーすw」ってツッコミを喰らったりするのです(笑)。
 そして良くも悪くも年を取ったと感じるのは、何かと感動することが増えたこと。若いスケーターがスケーターとして、そして人として成長していく姿を見ること。ある時は路上ライブを繰り広げるミュージシャンを見て心を打たれ、ある時はアーティストの絵や作品、街へボムられた落書きを見て心を打たれる。新しい技術やテクノロジーを見て知っては「つい数年前には考えられなかったよな…」と進歩に驚く。昨年のオリンピックだって、ことスケートボードに関してはこれまで自分が見てきた日本、世界のスケートボーディングの歴史をも一緒に思い返しては震えが止まらないのでした。最前線に身を構え、これまで積み重なってきた物事を上書きし、クリエイティビティを生み出していく姿に感動しているのです。歴史あるスポットで突飛なNBDトリックが出たり、レコードが更新されると話題になるのもそれに他なりません。
 ハタチそこそこ、若き日の自分を思い返してみるとどうだったか? 他人のやっていることへの興味や関心、感動というものが今よりずっと少なかったと思います。決してツンツン尖った性格であったという自覚はないんですが、たとえば人のスケートを見ても「ああね。オレも(頑張れば)できるし!!」と考えることエブリィデームデイ。よく言えば若さ故の勢い、これのおかげでスキル磨きに打ち込んでこれたってのもまた事実なり。若い世代なら現在進行形で感じているはず、この気持ち。
 年を重ねて大人が丸くなっていくのは、きっとこういうことなのでしょう。その一方でまだ忘れてはいない、若い頃の尖った気持ち。今となっては人の活動から受けた感動は素直に自分の糧にし、カマしていきたいと思うこの頃です。しかし思うのは先日行われたX Games。あれ見に行かなかったのはひとつ自分の失敗だったかなと。だってスイッチトレ to リップスライド。ツンツン尖った若手が見ても感動したでしょ!? そんなん生で見せられたら僕らなんてのは感動しないわけないんですから(笑)。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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