幻想に生きた孤独な画家

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 前回と似たような感じなのですが、音楽や絵画などの表現に接するにあたって、自分は作者のバックボーンに思いっきり感情移入するタイプです。といっても、私生活も経済的にも満たされたパーフェクト超人の作品よりも、不遇・貧乏・不安のトリプルパンチで情念が溢れている方が好み。なんだか尋常ではない迫力と、普通の視点では紐解くことが出来ない複雑怪奇な構成に惹かれます。
 今回も勝手に紹介させていただくのはアウトサイダーアーティストとして知られるヘンリー・ダーガー。「アウトサイダー」とは余所者って意味ですが、「アウトサイダーアーティスト」となると美術の枠組みの外側にいる人=正規の美術教育を受けていないアーティストって感じだと思います。とまあそんなダーガーは1892年アメリカ・シカゴ生まれ。早くに母と死別し、知的障害児の施設に預けられますが、16歳のときに脱走します。その後シカゴにて掃除夫として生活。1973年に亡くなるまで他人との関わりを絶ち、自らの幻想を頼りにひたすら創作に打ち込むことに。19歳のときに執筆をはじめた小説『非現実の王国で』は以降60年近くにわたり書き続けられ、そのヴォリュームは本文が1万5000ページ以上、物語の挿絵は300点近くに及ぶ「世界で一番長い小説」となります。
 やがてダーガーの死の直前に、持ち物の処分を訪ねたアパートの大家が「捨てて欲しい」と言われた私物の中に膨大な量の作品を発見。大家が偶然にも芸術家であったために日の目を見ることになった彼の創作物が高い評価を得ることとなったのですが、そんなことはアーティスト本人は露知らず…。
 そんなヘンリー・ダーガーは、これまでに日本でも何回か展覧会を行ってる注目度の高いアーティスト。自分も展示を見に行ったりしているのですが、その作品にはひとつの大きな特徴があります。それは「女の子の裸に男性器がついている」ということ。そしてその理由には「ダーガーが死ぬまで女性の裸を知ることがなかったから」という説があるのです…。う〜〜ん、壮絶。

—TM

 

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