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 今に始まったことではないですが、YouTubeやインスタグラムにより世界各地のスケートシーンを知ることができるようになりました。毎日のように世界中から動画がアップされている中、ここ最近ではetniesやConverse CONSといったブランドの映像が記憶に新しいですね。シーンの最先端で繰り出されるトリックを簡単に観ることができ、研究することができる。海外に追いつき追い越せと言わんばかりのここ数年の日本人スケーターの活躍の要因のひとつに、これらのテクノロジーの進化があるのではないでしょうか?
 そんな文明の利器が開発される以前はどうだったのでしょうか? VHSやDVDという形でしか映像をリリースする方法がなく、毎日のように映像が乱発される現在より作品が持つ希少価値は高かったんじゃないかと思います。当時リリースされていた作品はなけなしの小遣いでゲットするか、もしくは身近なスケート仲間のものを順番に貸し借りで観るのが日常のこと。VHSだと専用のビデオデッキさえあれば簡単にダビングができ自分のコレクションにできました(ヤングなみなさまにとって死語となりつつあるようですが、ダビングとはコピーすることね。違法です)。DVDが普及し始めるとコピーは難しくなったものの、原盤があればパソコンに強い輩が上手いことやってくれました(ちなみにこちらも違法です)。
 もうひとつ、これはYouTubeが世に浸透する直前の頃になりますが、スケートビデオを観ることができたのはファイル共有ソフトのおかげでした。そのソフトを用い、当時話題となったスケートビデオやそれらに使用されるBGM、時にオトナの娯楽映像も鑑賞できたのですが、市販の作品をデータ化しインターネット上でやりとりするなんてのは当然のことながらイリーガルなワケです。もちろんみんなわかってはいるものの最近話題となった「漫画村」同様、あまり深く考えずにアクセスしちゃうのですね。やがて社会問題にまで発展し、ついにはその共有ソフトの開発者が逮捕される事態にまで。しばらくしてYouTubeの台頭とともにそれらファイル共有ソフトの存在は薄くなっていきました。もちろんYouTubeでも個人ユーザーが作品を勝手にアップなんてのはよくある話ですが…。
 アラサー以降のスケーターであればおよそ知っているはずのこれらの話。「そうやってビデオ観てたもんだよなぁ」なんて偉そうに過去を語るつもりはありません、むしろいま思うとあれはクソだったなと。ソフトをダウンロードするためのやや煩雑なプロセス、データのダウンロードには数時間かかるなんてザラ。そしてイリーガル、社会問題ときた。なんたって、実家のパソコンがフリーズした後にRIPしたのはそのソフトを経由して忍び込んできたであろうコンピューターウイルスの仕業に他ならないからであります。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

Nixon x C.R. Stecyk III
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