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スタンド・バイ・ミー感よ
──KAGAYAKI

2019.09.02

 『かがやき』がいい! フィルマーで“川”の構成員であるヒトシこと長岡 斉の意欲作。盟友である金沢の雄にして板前の南 大道と、函館出身のTENGA愛好家である金子次郎を主軸に、各地のスケートメイトや地元の後輩らも多数参加。作り手の地元である金沢を中心に、旅で訪れた各地で収められたフッテージと、幼少期の記憶を呼び覚ます既視感がエモい。巷で濫立する映え系だのインフルエンサーだの作為的な戦略におなかいっ〜ぱい! 本当に欲しいのはお茶漬けに梅干しなんだよバカヤローって心の声が漏れそうになってしまう、そんな作品。緩いテンポのサウンドと相反したハーコーで甘えなしのフッテージとのフュージョンがじわじわとスケートヴァイブスを高めてくれ〼。
 初っ端から次郎パートでハートを鷹掴み、じゃなくて鷲掴みにされたとおもったら最後、そのままラストまでもっていかれます。トドメは北ではなく南 大道のタリバン顔負けのブッ込みスタイルに完全にKO大学。なんていうか、『スタンド・バイ・ミー』と『菊次郎の夏』と『ワイルド・アット・ハート』をブレンダーでかき混ぜた感じ。今となっては記憶の片隅に追いやられた、スケートボードを初めて乗ったときの胸の高鳴りや当時のスケート仲間と過ごしたあの頃の“かがやき”が蘇る、現代版“Neo - スタンド・バイ・ミー”。
 入手方法はわりと謎なので、Video Reviewよりお問い合わせください。2017年2月に自分が撮影した映像内に、ヒトシが映り込んでいるのでこっそりチェックしてみてください。ひときわ耀いて見えますw

─KE

 


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