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RVCA WORLD TOURで来日したカレン・ケープルスを直撃。撮影の合間に行われたカジュアルなカンバセーション。
──CURREN CAPLES

2019.09.24

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photo_Junpei Ishikawa, Special thanks_RVCA Japan

VHSMAG(以下V): まずはホームタウンの話から。ベンチュラで生まれ育ったんだよね。

カレン・ケープルス(以下C): そう。カリフォルニア州ベンチュラというビーチタウン。9歳ころまでいい感じのインドアパークがあったんだけど閉鎖されてしまって。でもヴァイブスがいい感じの街。スケートよりサーフィンが盛んだけど少しずつ変化してる。新しいパークもオープンするみたいだし。

V: ベンチュラ出身のスケーターは多いよね。

C: 親友のジェイク・アンダーソンもそのひとりで昔から一緒に滑ってる。マイク・アンダーソンの弟。

V: カレンの父親はプロサーファーだったんでしょ?

C: そう、親父は元プロサーファー。別の街の出身だったんだけど、オレが生まれて間もなくベンチュラに移ったらしいんだ。だからオレは生まれも育ちもずっとベンチュラ。
 


 

V: カレンもサーフィンをするのは知ってるけどかなりの腕前だよね。

C: でもサーフィンを本格的に始めたのは13歳になってからなんだ。4歳でスケートを始めて同時期にサーフィンも覚えたんだけどどうしても好きになれなくて。

V: なぜ?

C: なんでだろうね。ただ好きになれなかったんだ。怖かったというのもあったと思う。でも13歳のときに暖かいウェットスーツを買ってもらって冬中サーフィンしたんだ。それからは毎日海に入ってる。

V: 父親と同じようにサーフィンの道に進もうとは思わなかったの?

C: いや、本格的にサーフィンにハマった頃はすでにスケートのキャリアが始まってたから。

V: 同じようにプロのキャリアを経験してる父親からアドバイスをもらったりした?

C: そうだね。父親の影響は大きいと思う。スケートショップも運営してたからスポンサーと繋げてくれたのも親父だった。ルイ・ロペスもそう。ルイは親父を通してVolcomに加入したんだ。

V: Momentum Ride Shopというショップだよね。ルイもライダーだったから長い付き合いだよね。

C: 7歳の頃からの付き合い。

やっぱりストリートでは基本のオーリーが大切

V: ところでオールテラインのスキルはどうやって身についたの?

C: 今のスキルが身についたのは子供の頃にあったローカルパークのおかげかな。Skate Streetっていうんだ。ビデオゲームのTony Hawk's Pro Skaterにも出てくるようなでかいトランジションがあるパーク。そのパークが閉鎖されてからストリートコースのあるパークで滑るようになった。だから最初はボウルとかしか滑れなかった。徐々にストリートを滑り始めた感じ。10歳だった。

V: 堀米雄斗もバーチカルから始めたんだよね。それが上手くなる秘訣なのかも。

C: どうだろうね。雄斗は特別なタイプのスケーターだから。通常、トランジションから始めると変なクセがついちゃうんだ。子供の頃はトランジションのクセを直すのが大変だったから。やっぱりストリートでは基本のオーリーが大切だね。

V: 影響を受けたスケーターは?

C: 子供の頃はボブ・バーンクイストに憧れてた。その後はジェフ・ロウリーやアート・サーリ。Flipの面々ばかりだね。

V: 今はRVCAのジャパンツアーで東京に来てるけど、チームに加入したきっかけは?

C: 昔はHurleyのライダーだったんだけど、サーフブランドだからしっくり来てなかったこともあって…。それで契約満期のタイミングでRVCAに移籍したんだ。ちゃんとしたスケートチームの一員として活動できてうれしい。しっかりしたスケートチームがあるアパレルブランドは少ないから。RVCAは居心地がいいね。

V: いいチームだと思う。では今回のジャパンツアーについて。スケーターだけじゃなくて、アーティストや格闘家などいろんな人が参加する大規模のツアーだよね。

C: そうなんだ。最近はこんな感じのツアーが多い。1週間かけていろんなアクティビティやイベントを開催するといった感じ。昨年の夏にもNYでやって今年は東京。だから最高だね。また日本に戻って来れてうれしい。

V: たしか前回RVCAで来日したのは2015年だったね。

C: 時間が経つのは早いね。
 


 

V: 今回のツアーの“THE BALANCE OF OPPOSITES”の試写会もいい感じだった。

C: 完成まで2年ほどかかったのかな。かなり遠い国まで行って撮影したんだ。モロッコの映像が多い。実は「モロッコにスケーターなんているのか?」って思ってたんだけど、行ってみるとスポットだらけだった。他の連中はシチリアにも行ってたね。それ以外だと…NYの映像もたくさん収録されてる。いい感じだよ。仕上がりにも満足してる。一連の流れがある作品になったと思う。こういう作品は最近少ないと思う。

V: たしかに飽きさせない作品だった。ではRVCAのプロジェクトで印象的だったものは?

C: 今回のツアーかな。RVCAのツアーでハワイにも行ったんだけど、あれもかなり楽しかった。リラックスできたツアーだった。

V: RVCAは毎年ツアーをしてるよね。

C: そうだね。楽しいツアーばかり。日本の夏がもっと涼しければよかったけど(笑)。
 


 

V: 日本の夏は拷問みたいなものだから。RVCAのお気入りアイテムは?

C: ずっと気に入ってるのはコーデュロイのジャケット。RVCAから初めて届いたボックスに入ってたんだ。

V: 初めてもらったジャケットを今も着てるの?

C: まだ着てるよ。ちょっと丈が短くなってきたけど。

V: 背が伸びたから?

C: そう。腕はちょうどなんだけど丈がね。カスタムできればいいんだけど。あとは…ポケットTeeも気に入ってる。かなりライトウェイトで着心地が最高なんだ。

V: PTC collectionは? インスタでも投稿してたよね。

C: ああ、面白いキャプションをつけたあれね。”ガールフレンドに取られちゃうこと必至”みたいなことを書いたんだけど本当なんだ。着心地が良くて気がつけば仲間や妹が部屋から勝手に取って着てたくらい。

V: カレンはまだ若いのにすでに素晴らしいスケートキャリアを築いてる。これまでで一番誇りに思うことは?

C: どうだろう。ストリートのコンテストで優勝したときがうれしかったかな。デトロイトで開催されたRed BullのHart Linesってコンテスト。出場者を見たときに「こんなの勝てるわけない。何しに来たんだ」って思ってたのに優勝できたからうれしかったんだと思う。でもコンテストでの優勝が一番誇らしい瞬間っていうのも違うかな…。

V: これまでに残してきたビデオパートは? Vans『Propeller』のパートもヤバかったし。

C: これまでのパートで本当に気に入ってるのはないかな。誇りに思えるパートはまだ撮れていない。締め切りが迫った状態でパートに取り組み始めることが多かったから…。他の人のペースで進むプロジェクトばかりだった。
 


 

V: なるほど。では今後の予定は? ビデオパートは撮ってないの?

C: 実はVansのパートを撮ってるところ。まだ内容がどうなるかは決まってないけど。自分だけのパートになるか、オンライン公開になるのか…。いつになるかもわからないけど。あと1年くらいかな。

V: ではそれが一番誇りに思えるパートになるかもね。

C: そうだね。まあ、楽しみにしてて。

 

カレン・ケープルス / Curren Caples
@currencaples

1996年生まれ、カリフォルニア州ベンチュラ出身。端正なルックスと洗練されたスケーティングで名声をほしいままにするオールテラインスケーター。RVCAの最新作“THE BALANCE OF OPPOSITES”の公開も待ち遠しい。

 

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