1987年にetniesからナタス・カウパスの世界初となるシグネチャースケシューが登場して以降、たくさんのプロモデルが登場しました。
シグネチャーシューズは本人の好みを完全に反映できるため、各々のスタイルが滲み出ていて非常に面白いです。特に1990〜00年代辺りの、コアなスケシューブランドが主流だった時代は、コンプラなんていう言葉も聞くことはなくやりたい放題でした。今回は、そんな時代の「これはやってるな」というシグネチャーシューズをまとめてみました。
まずはサル・バービエのシグネチャーシューズ、etniesのSAL23です。


ヒールに入る23の刺しゅうは誰がどうみてもジョーダンのあのシューズであり、実際ジョーダン由来で入れたそうです。こちらはスケートボードに興味のない人が見たら、「そんなのありなんだ」と驚くシューズです。
こちらはカリーム・キャンベルのシグネチャーシューズ、DuFFSのKCKです。

元々ReebokのWorkoutがお気に入りでスケシューにしていたカリームが、DuFFSでシグネチャーを作る際に、Workoutにそっくりなシューズにしました。
続いてキーナン・ミルトンのシグネチャーシューズ、DVSのKeenan Milton 1です。

アッパーのデザインからソールのヒール部分のデザインに至るまでNikeのAir Force 1をまんまスケシューにしたようなシューズでした。
こちらはダニー・ウェイとコリン・マッケイ、ふたりのシグネチャーモデルであるDCのLegacyです。

アッパーの層のデザインは、当時大ブームになったAir Max 95からインスパイアされており、まさにイエローグラデのようなカラーリングも発売されました。そして2017年のDimeとDCのコラボの際には、こちらのカラーが復刻されました。
以下はエリック・コストンのシグネチャーシューズ、éSのK3とK7です。


ディテールからカラーリングに至るまでAir Jordanをそのままスケシューに落とし込んだようなデザインです。この他にK4などもバッシュ感のあるシューズになっています。
もともと'90年代の日本のスニーカーブームを目の当たりにしてからスニーカーヘッズだったエリック・コストン。その後、一旦Lakaiを挟んで最終的にNike SBへの移籍はみんなの予測通りだったはずです。
ちなみにK7はコストンがずっと温めていたデザインで、特別にかわいがっていたP・ロッドの1stシグネチャーシューズにしてあげる予定でしたが、発売直前にP・ロッドがNike SBに移籍してしまったため、コストンの7番目のシグネチャーシューズになりました。
こちらはスティービー・ウィリアムスのシグネチャーシューズ、DCのWilliams OGです。

éSのK3と同様にAir Jordan 12をそのままスケシューに落とし込んだようなデザインです。
2025年にNike SB版のAir Max 95が発売された際に、キャッチコピーやトリックなど、さまざまななものがコストンにパクられてきたとBeefが勃発しましたが、ここでも被っていて異常なまでに接点の多いふたりです。
そしてまたまたコストンのシグネチャーシューズ、LakaiのKoston LTDです。

éSでK1が相当お気に入りだったのか、確かにéS時代はずっとK1が少しづつ進化しながら継続的に発売されていました。
しかし、Lakaiに移籍してもう出ないかと思いきや、まさかLakaiでも同じデザインのシューズがリリースされて驚いた人も多いはず。
ちなみにNike SBでもリリースされる噂がありましたが、結局発売されることはありませんでした。
こちらはジェイソン・ディルのシグネチャーシューズ、DVSのJason Dillです。

DVSでシグネチャーシューズを開発する際に、Prada SportsのAmericas Cupなどを購入し参考にしたようです。上質なレザーやカラーリングにソールの形状などで強く影響を受けており、当時ラグジュアリーなシューズをスケシューとして履きたかったのだと思われます。
Savierからはティム・オコナーのシグネチャーシューズ、O’Connorをご紹介。

まんまNikeのAir Trainerですが、SavierがNikeから出資と技術提供されているだけに、そのままAir Trainerを作ることができたのでしょう。最初はO'Connorというモデル名でしたが、ティム・オコナーがI-Pathに移籍してからはTrainerというモデル名で販売されました。
こちらもティム・オコナーのシグネチャーシューズ、I-PathのTim O'Connorです。

そのまんまSavier FultonのHabitatコラボカラーをI-Pathで再現したデザインです。おそらくSavier在籍中にHabitatとのコラボで理想的なシューズが完成したのに、I-Pathに移籍になり履けなくなったのが原因と思われます。I-PathでもどうしてもFultonが履きたかったため、シグネチャーシューズで再現したのでしょう。
こちらはヒース・カーチャートのシグネチャーシューズ、EmericaのKirchart3です。

特徴的なサイドパネルの形状や加工が、Jordan Nu Retro 1まんまです。あまりスポーツやバスケの印象がないヒース・カーチャートのモデルというのも、なかなか意外な組み合わせです。
以下はキース・ハフナゲルのシグネチャーシューズ、DVSのHuf 4 RunnerとHuf 5 Runnerです。


さすがはスニーカー好きがきっかけでセレクトショップをオープンさせたほどのハフは、NikeのAir Max感が満載なシグネチャーシューズを立て続けにリリースしました。
最後はマーク・ジョンソンのシグネチャーシューズ、LakaiのMJ3です。

シンプルな外羽根のシルエットに加え、2本線の入り方や全体的なカラーリングがまんまadidasのそれです。この後、2016年にadidasに移籍したため、やはり大好きだったんだなと実感させられます。
シグネチャーモデルからチームモデルに至るまで、そっくりなスケシューはまだまだたくさん存在しています。
しかし、近年は大手のスポーツブランドが主流になり、コンプラが厳しい時代ということもあってこういったやりたい放題のシューズがなくなって久しくなりました。
またシグネチャーシューズの開発も昔ほど活発ではなく、定番モデルのアップデートや色違いのバリエーションのみであることも多く、少し寂しい気もします。
そんな時代でも、我々をびっくりさせてくれるような新たなそっくりスケシューの登場を今後も期待したいです。
最後に、そんな近年には珍しくそっくりなシグネチャーシューズで話題になったモデルもあり、筆者の詳細解説動画があります。下記に掲載しておくので、ご覧いただければ幸いです。
FRICKS KICKS @fricks_kicks
苦節8年、YouTubeにオリジナル動画100本超で総再生約40万回と超低空飛行中。
コラム一覧:www.vhsmag.com/column/frickskicks/

















