Off The Wall Tee | Vans

大胆不敵なスタイルのストリートアートで知られるNASTY NECKFACE。STANCEをはじめさまざまなブランドとのコラボレーションを手掛けてきたアーティストの等身大インタビュー。
──NASTY NECKFACE

2020.01.14

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photo courtesy of_Stance
Special thanks_Stance Japan

VHSMAG(以下V): まずスケートを始めたきっかけは?

Nasty Neckface(以下N): 兄貴たちがスケーターだったから昔から家にデッキが転がっていた。物心がついた頃からスケートをしていた感じ。人と合わせる必要がなくてひとりでできるからスケートは最高。

V: 影響を受けたスケーターは?

N: マーク・ゴンザレス。ヤツが一番で誰よりもヤバい。あとはパワーとスピードがハンパないジョン・カーディエル。このふたりが永遠のベスト!

V: アートにハマったのは?

N: 地元での暇潰しとして。基本的にずっと天気が悪い場所だからスケートができない日が続くんだ。だから家にこもって昼夜ずっと絵を描いて過ごしていた。さらに治安も悪いんだ。絵を描くことでヘビードラッグやギャングにハマらないで済んだと思う。

V: Nasty Neckfaceという名前をつけた理由は?

N: この名前は夢の中で魔女につけられたんだよ。これはマジな話。

V: 影響を受けたアーティストは?

N: オレは下手で最悪な作品が好きなんだ。ホームレスがストリートで売っているような絵。ダンボールに描いたクソみたいなものが好みだね。

V: アートで生計を立てられると思ったのは? 決定的瞬間はあった?

N: ああ、初めて大金をもらったときだね。

V: それは何のギグ?

N: アーティストとして受けた初めてのギグ。SupremeのTeeのデザインだった。当時はNYCの街中にオレのグラフィティが描いてあったから話題になってTeeのデザインを頼まれたんだ。ヤツらはストリートで見るようなシンプルな線のデザインを欲しがっていた。

リアルなアーティストは金が目的じゃない

V: ギャラが高くてもギグを断ることがあるって聞いたことがあるけど、クライアントを選ぶ基準は?

N: リアルなアーティストは金が目的じゃない。まずは自分自身に置き換えて考えればいいんだ。「リスペクトするアーティストがこのギグを受けたらオマエはどう思う?」って。答えが「最高」なら受ければいい。「最悪」なら断るべき。

V: 初めて手掛けたボードグラフィックはマーク・ゴンザレスのシグネチャーモデルだったんだよね?

N: そうなんだ。NYCで突然サドルのないチャリに乗っているゴンズがやってきて話しかけられたんだよ。「オマエ、Neckfaceだろ?」って。そしてボードグラフィックを頼まれたんだ。

V: これまでで一番誇りに思える作品は?

N: すべて誇りに思えるね。

ジェイクはオレの親友。世界中にヤツの名前を描き続けるつもり

V: Thrasherの表紙を飾ったこともあったよね?

N: ジェイク・フェルプスに頼まれたんだ。ジェイクはオレがリアルなスケーターって知っていたから表紙を描くことになった。リアルなスケーターだからオレはジェイクの仲間になれたんだ。

V: ではBakerboysの連中との出会いは?

N: スパンキーを通してだね。出会ったのは18歳の頃。

V: 『Baker 4』の撮影はどうだったの? ピクニックテーブルのボードスライドはどれくらいかかった?

N: 3ヵ月。というのもケガをして完治まで時間がかかったから。10kgほど体重を落としてからトライした感じ。

V: 『Baker 4』のオープニングでジェイク・フェルプスの名前をサンセット・カーウォッシュのバンクにタギングしていたよね。

N: ああ、ジェイクはオレの親友だから。世界中にヤツの名前を描き続けるつもりだ。

V: ジェイクにかけられた忘れられない言葉は?

N: 「不運に見舞われることもある」…いや、「最悪な状況に陥ることもある」。
 

V: ではStanceとのコラボプロジェクトについて。

N: Stanceとのプロジェクトはすべてがマジで最高だよ。毎回ヤバい仕上がりのものばかりだから。

V: 具体的に何が最高なの?

N: ソックスのデザインを手掛けてタダで新品のソックスがもらえることが最高なんだ。スケーターは何よりも足をケアしないとダメだから。ツアー中にフレッシュなソックスがあることが世界で一番うれしいね。

V: これまでのStanceとのプロジェクトで印象的だったのは?

N: それは間違いなく2018年のNo Turning Backっていうハロウィンイベント。ヤバいアートやインスタレーションを展示したんだ。そして家族が45年間続けているお化け屋敷(※Neckfaceの家族は毎年ハロウィン時に実家をお化け屋敷にしている)も設置した。さらにはジェイク・フェルプスがBad Shitでプレイした最後の夜でもあった。何にも代えられない完璧な一夜だった。すべてをオレに任せてくれたStanceには感謝している。あれはマジでヤバかった!

 

Web限定アイテムのNeck Face RIP L/S Tee。

 

V: では最後に今後の予定は?

N: ずっと創作し続けるだけ。どんな仕事でもこれまでに見たことのないアプローチをもって新鮮で面白い作品にしてやる。何年も同じような作品を作り続けるアーティストほど最悪なものはないから。成長しないアーティストにはなりたくないね。

 

Nasty Neckface

1984年生まれ、カリフォルニア州ストックトン出身。悪魔をモチーフにした独特の作風で人気を集めるグラフィティアーティスト。『Baker 4』にも登場するリアルスケーターでもある。
@nastyneckface

 

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