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「あそこは何もないから…」贅沢病に侵された現代のスケーターへ
──A TRASH CAN

2018.10.12

 先日公開されたHardiesのゴミ箱を用いたスケートジャム、その名も“Can Jam NYC”。VHSMAGでも紹介されていたためチェック済みの方も多いことでしょう。ゴミ箱だけで(ジャンプ台も設置しているが)いかにトリックをメイクできるか? そしてイケてるメイクを残したものがプライズをゲットできるという単純明快なセッション。そんなジャムセッションで盛り上がる様子を観ていてなんだか初心に戻った気持ちになりました。「そういやゴミ箱ひとつでも楽しめるんだよなぁ、スケートボードって」と再確認。
 20年近くもスケートをしていると生活の変化だったり、より良いスケート環境を求めてホームとなるスポットが変わることもあるかと思います。トリックを磨くために普段スケートパークに行く自分ですが、その昔を考えてみるとだだっ広い駐車場にお手製セクションを不法設置したり、公園の一角にある小さい階段をカーブに見立てガリガリ削ってはトリックの習得に励んでいたものです。そんな何の変哲もない場所で仲間と丸1日セッションできてたワケです。僕がスケートを始めた時代は日本にちらほらパブリックパークができ始めた頃だったので、それ以前の世代だと、そんな環境でのスケートが当たり前だったことは想像に難しくありません。パブリックにしろ私営にしろ、はたまたイベント用に作られたその場かぎりの立派なパークにしろ、いい環境へのアクセスが容易になった今の時代では、昔の「当たり前」の環境は魅力的に映らなくなってきたとも言えます。
 もちろんスケートできる環境はいいことに越したことはありません。永遠に続くような巨大コンクリートパークや日本では見ないようなディッチのスポットに然り、公共の場にありながらスケートが認められている極上大理石スポットに然り。海外の映像を観ているとそこに映し出されるスケート環境を羨ましく思うことも多々あります。そんな恵まれたスケート環境にいるはずの地球の反対側のスケーターがゴミ箱ひとつで盛り上がっている…それが例えばピクニックテーブルだろうがパーキングブロックだろうがこの類のジャムセッションの映像はいつも初心を思い起こさせてくれます。「あそこは何もないから…そこは誰もいないから…」。最近そんな言い訳に走りがちなあなた、そして紛れもなく自分への戒めにしたい今回のYo! Chuiでございました。「贅沢は国民の敵だ!」

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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