Nike SB dojo | スケートパーク

 2012年にフロリダ州マイアミで起きた、まだ記憶に新しい猟奇的な傷害…
──BATH SALTS

2015.12.04
 2012年にフロリダ州マイアミで起きた、まだ記憶に新しい猟奇的な傷害事件「マイアミゾンビ事件」を思い出させるこのショッキングなタイトルこそが今回、第2作目としてHeroin Skateboardsから発売されたビデオタイトル。「バスソルト」とは、人体に異常をきたす成分を含んだ脱法ドラッグ全般を指す隠語として使われている、もはや1ミリの健全さも感じられないワードであり、いわずもがなの「ダメ、ゼッタイ」なわけですが、このビデオにはそんなショッキングなタイトル本来の意味を実に気持ち良く吹っ飛ばしてくれる健全(時々不健全)で良質なDIY精神に溢れた建設的なスケートボーディングがこれでもかと詰め込まれています。
 前作に比べると最近加入した若手チームライダーのフッテージがボリュームアップされていて、国籍を問わず多くの個性的なライダーが実にバラエティに富んだスタイルで魅せる一方、前作でその存在感を存分に魅せつけたドラボンこと宮城 豪や、チョッパーこと中村泰一郎とその愉快な仲間たちが今回も実に楽しいスケートボードを披露しています。
 まぁ内容に関しましては観るのが一番ですので、ここでベラベラと多くを語るつもりはありませんが、ひとつだけ言わせてもらうと、僕が個人的にとても楽しみにしていたスケーター、トニー・カーのスケートがやはり相当イケていたのが何よりも一番の収穫でした。
 以前にも彼の魅力についてはここでみなさんにご紹介しているので、それも併せてチェックしていただけると僕が感じる彼のスケートの魅力に共感してもらえるかなと思います。Heroinに移籍して彼の方向性というか、己の感性に忠実なスケートスタイルはいよいよ完成されたのではないかというビデオパートで、またそのタイミングに合わせて彼をプロチームに編入したHeroinのセンスにも思わず拍手です。
 「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」。そんな40歳オーバーしか反応しない某加工肉会社のCMフレーズを思い出させてくれるような、このイケてるスケーターにはもれなく平等に機会を与えることのできる器の大きいカンパニーと、その下でわんぱくでもたくましく滑るスケーターとの関係性は観ていてやはり気持ちがいいものです。

--Takayuki Hagiwara (Fat Bros)

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