今ではもうその姿を見ることができなくなったSFのスケート世界遺産、“Hubba Hideout”はあまりにも有名ですが、そのハバハイドアウトで繰り広げられた熱いセッションよりもやや後に、これまた多くの猛者たちの熱いトライで僕たちの目を釘付けにした、同じくSFに現存するスケート世界遺産“Clipper Ledge”をご存知ですか?
その佇まいを一目見れば、おそらく誰もが誰かしらの伝説的なトライが誰の脳裏にも思い浮かぶであろうこの有名なレッジ、調べてみるとSFのClipper Streetという通り沿いにある、ジェームス・リック・ミドルスクールという中学校の校庭内にある12段のダブルセットステアのようです。ここ日本ではあまり考えられないことですが、どういうわけかアメリカの西海岸の都市では学校がない土日に、学生や学校関係者でない一般の人が割とあっさり(てかほぼ問題なく)敷地内にインできます。僕も昔アメリカを訪れていた頃、何度もスクールヤードでスケートしましたが、問題になったことは覚えている限り一度もなかった気がします。おそらくこのClipper Ledgeもその類でしょう。しかもこの中学校、むかし校庭に結構立派なスケートセクションを設置してて、SFのスケーターたちがセッションしてる映像をThrasherのビデオかなんかで観た覚えがあります。
同じSFの有名すぎるステア、Wallenberg-Highも高校の敷地内のスポットなのですが、こうもスケートボードが盛り上がっていればその学校にも必ずスケーターが何人かはいるはずです。そんな彼らは青春の思い出が詰まった母校が同時に、世界中のスケーターが畏敬の念を持ち続けるスケート世界遺産であるわけです。これは羨ましい限りです。
そんなわけで、今回は僕の個人的なClipper Ledge衝撃映像をチェックしてみてください。中でもダレル・スタントンのノーリーBsノーズブラントスライドはどうかしています。
--TH (Fat Bros)