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お耳のお供
──NEW EAR FLAP

2023.01.06

 年々、冬の寒さが身体に染みるような気がしてなりません。南国でヌクヌクと生まれ育ったためか冬の寒さにはめっぽう弱く、東京に来てから毎年この季節になると思うのです。「こんな寒い場所なのに、なんで人口が集中するんだ…」と。スケートするにせよ身体にエンジンがかかるのにも時間がかかる。コケた際の痛みは2割増し。このツラさはきっと年齢を重ねるごとにより増えていくのでしょう。あと何年こんなことしなくちゃならねーのかよ、アケオメこんチクショー(震)。
 そんな真冬のツラさを少しでも和らげるべく、年末にニット帽を買いました。耳当てが付いていて、被ると安心すらできる頼もしいヤツ。パーカのフードも一緒に被ればもう最強!!
 耳当て付きのニット帽はちょっとした思い入れもあります。ちょうど20年前のこの時期、クリスマスだったかお年玉だったかでゲットした耳当て付き。当時ちょっとしたブームっぽくてそれに乗っかってみたかったのです。言っても僕のはかっけースケートブランドのモノでもなく、巷にありふれたサーフ系アパレルみたいなものだったけど、ちょっと背伸びしてオシャレ気分を楽しむには十分。耳当ての先からはヒモが伸び、その先端にはポンポンが付いておりました。そんな帽子を被っているもんだから年上のスケーターにそのポンポンを執拗に触られるわ、「これ、ケツの穴に入れて遊ぶもんだぜ?」と辱めを受けたものでしたが、なんだかんだでお気に入り。でも、それもどこかに置き忘れたのだったか、そして次第にブームも去っていっただかで、結局その帽子を被っていたのもワンシーズンくらいだったっけ。その帽子を被り、ローカルの仲間内でインスタントカメラで残したトリックを当時のスケート誌に送り付け、「読者からのお便りコーナー」にてモノクロながらしれっと誌面デビューを果たしたのもいい思い出(笑)。
 いま手元にあるのはとあるスケートブランドのモノ。「ファッションは20年でひと回りする」とはよく言われますが、耳当てニット帽のブーム再燃を予測してリリースされたものなのか、それとも単なるブランド側のモノ作りの一環か。ともあれ30代も半ばとなった今や流行を追っかけるということもしたくもないものですが、今回ばかりは紛失することなく長く大切に使っていけたらと思う次第。あわよくば10代半ばの、スケートボードに対するイケイケのモチベーションを取り戻したいところでもあります。「無駄に若作りしようとしてんじゃねーよ、オッサン」なんて真冬に乗じて寒がらないでくれよな、若造!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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