VANS - SKATE HALF CAB BY ELIJAH BERLE COLLECTION

死ぬこと以外はかすり傷
──PRIDE & GOAL

2022.04.15

 外は暖かくなり、日中は半袖で過ごせる心地よい季節になってきました。もうすっかり春…を通り越して夏が見えてきましたねぇ〜! 春といえば新学期。かつて父親に連れられてスケートしていた小学生がこの春から大学に通い始めたりと、あらためて時間の流れの速さにビックリ。インスタグラム上でもそんな新生活を知らせる投稿が多く見られ、つい過去を思い返してみるのでした。
 かく言う自分も中学に上がった頃、まさに新生活という状況で出会ったクラスメイトに誘われてスケートボードをやりだしたクチ。ちょうど2000年のこの時期なのですが、親にせがんで買ってもらったオモチャ売り場のスケートボードは、10インチほどでノーズもコンケーブもない時代錯誤なブツ。7.5インチのノーマルシェイプがほとんどであった当時なので、そんな板を見た友達やショップの店員から笑われてでショボンとしたものです。それから20年以上の年月が経ってもスケートボードが続いているのは、そんな板にせよ初めて自分が板を手にしたときの「コレだぁ!!!」みたいな感覚に間違いがなかったからだと信じたいところ。
 以降、スケートを通じてたくさんのうれしい出来事に遭遇しました。地元のスポットでスケーターとしてすんなり受け入れてもらったこと。そこでできた仲間と見知らぬ土地へ繰り出したこと。ローカルコンテストで入賞できるようになったこと。ローカルビデオで自分のパートを作る機会が与えられたこと。上京してからはさらにあちこちへ滑りに行くことができたこと。雑誌やビデオの中の人でしかなかった人と一緒にスケートする仲になったこと。スケートしに海外へ行ったこと。スポンサーが現れたり、思わぬ形でスケート誌のカバーをゲットしたり、多くのスケーターが見ているVHSMAGで原稿を発表する機会があること…などなど数え上げればキリがありません。
 これらひとつひとつのうれしい出来事の積み重なりは「誇り」とも呼べそうです。しかし当然、他のスケーターを見て羨むことも多々あります、「自分にもっとスキルやスタイル、経験値といったものがあればな…」と。そうすりゃスケートで稼げたり、年に何度もスケートトリップに出かけたり、自分モデルのプロダクトがリリースされるという素敵な機会を手に入れることもできるのでしょう。世界のスケーターに知られることとなるシグネチャートリックを生み出すことができるかもしれません。それらと比べると自分の誇りはちっぽけなものかもしれません。他に誇りに思えることを考えてみると…あ、あった! 「オレ、骨折したことねぇや!」。これもまぁ大したことではありませんが、スケート歴20年超にして骨折や大きなケガの経験がない人ってそうはいないはず…。おかげで何ヵ月、何年ものブランクや身体の不調を喰らうことなくスケートを続けてこれたのです。
 「オメェ骨折するほどの滑りなんてやってねーじゃん!」とツッこまれるとそれまでなのですが、「スケートを続ける限り大怪我をしない」というのをこの先の長い目標として掲げるようになってきたのです。今こちらをご覧のみなさんの誇りに思うことや目標にしていること、それはどんなものでしょう?

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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