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音楽とスケートの蜜月関係
──サイコビリー

2020.07.03

 「サイコビリー」という音楽ジャンルをご存知でしょうか? 音楽的にはパンクロックのサブジャンルで、カントリーやロカビリーとパンクが融合し、より攻撃的な感じ。ほとんどのバンドでウッドベースが使用され、その大きな楽器の弦をバチバチと叩くように演奏する姿は圧巻。カルチャー的にはホラーやホットロッド、タトゥーなどの影響も強く、ライブハウスではサイコ刈りと呼ばれる髪型にタトゥーまみれのイカツイお兄さんたちが音に合わせて殴り合うようなモッシュを笑顔で繰り広げるのを見ることができるでしょう。
 ところで、僕がたまにお邪魔する原宿のスケートショップ、Golden Ageの店主の語っていた話がまさに「サイコビリー・ミーツ・スケートボード」というレアケースだったのでこちらで紹介させていただきたい。
 その筋の情報に詳しい店主によると、'80年代初期にイギリス・ロンドン近郊の海辺の町で結成されたGuana Batzというサイコビリーバンドのボーカルがスケーターであり、現在もローカルのパークやショップに出没するのだとか。バンドメンバーがスケボーもやっている…なんて特に珍しくもないような話なのですが、このバンドも活動を続けるうちにUK産の初期サイコビリーバンドとしてやがてその界隈のレジェンド的存在へ。そして上裸に短パン&スニーカーという海の町スケーター的、ラフなファッションをサイコビリー界に持ち込んだのがこのバンドだったということです。
 そこに僕が疑問に思っていたことの答えがありました。かなりざっくりではありますが、パンクやサイコビリー界では演者も客も細めのパンツにブーツやラバーソールで足元はカッチリというのが定番スタイル。そんなシーンとはまた違ったところから出てきた、前述のような出で立ちをした人もサイコビリーのシーンに一定の割合いることを謎に思っていたのですが、そのルーツにスケートボードがあったとは。スケートとサイコビリー、両シーンに意外な接点が見え、なんだか最高ビリー! な今日この頃であります。
 ちなみに国内においてはサイコビリーの一派で「ラスティック」と呼ばれるジャンルで先陣を切るバンド、Oledickfoggyのボーカルもスケーター。日本各地を駆け回る多忙なライブ活動の合間を縫ってスケートを楽しんでいるというのは一部のモノ好きの間じゃ知られた話です。
 たま〜にやって来る、自分の中でのサイコビリーブームが長引き、スケートネタを絡めつつ記事にまでしちゃった次第。給付金に期待し、ヒマを持て余してはあちらこちらのレコ屋で音源を漁りまくっているのはここだけの秘密だヨ。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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