Nike SB dojo | スケートパーク

実りある夏休み
──お土産話

2019.08.23

 今年はGWに続いてお盆休みもまた日の並びが良く、「大型連休アザーっス!」な方もさぞかし多かったことでしょう。僕は幸いにしてお盆休み+1週間の休みを取ることができ、海外遠征へと出かけました。目指すはアメリカ。西と東のスケートメッカ、SFとNYのスケートボードをひと目見ようと、スケートトリップ用の貯金をはたいて非日常の世界へと繰り出してみたのです。
 アメリカに行くのはかれこれ4年ぶり(4回目)なのですが、少し慣れたのか、それともひとりで行動する時間も多く冷静になれたのか、これまでと比べてどこか感動が薄れた気がしています。どこのパークに行ってもキッズからオジサンまで「無名でクソヤバイやつだらけ」と呆れ返ってしまっていたのは前回まで。もちろん今回も最高にイケてるスケーターを数多く見ることができたのですが、内心では冷静に彼らのスケートを眺めている自分がいました。なぜなのか。答えは簡単、日本のスケートのレベルが急激に上がっているからに他なりません。僕が前回出かけた4年前だとワールドクラスの日本人スケーターって今よりずっと少なかったはず。さらには彼らに続くネクストジェネレーションが各地にゴロゴロ増殖中で、そんなスケーターの姿を常日頃見ている自分は「もはや日本の方がヤバくね?」と思うことが多々ありました。事実、現地スケーターも日本人スケーターを脅威に思っていたり、さまざまなスケートカンパニーも日本人スケーターの獲得に懸命になっているそうです。感動が薄れてしまったのは個人的には残念なことながら、これはとても嬉しいことでもあります。より多くのカンパニーがスケーターをサポートしてくれる。国内の代理店や諸先輩スケーターらが築いてきたパイプも現地での活動をスムースにしてくれる。そんな追い風に乗り、世界レベルで活動するスケーターがこれからもたくさん出てくることを願ってやみません。また国内においてももはやスケート先進国と化した日本のスキルを世界各国からやってくるスケーターにお見舞いできる…そんな国のスケーターとして堂々とスケートができる気がするのです。
 さてさて、国内外問わず我々スケート民族の旅行のお土産話といえば「誰か有名スケーター見た?」がド定番でしょう。えぇ、拝見致しましたとも。お土産話としてそんなスケーターの映像を置いておきましょう。しかしながら「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもの。スケーターにとって、どんな観光地よりも、どんなスケーターがいて、ショップやローカルのシーンがあって、どんな問題を抱えていて…というリアルな姿を見ることができるのがいかに素晴らしいことかと再確認したいいトリップとなりました。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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