VANS - SKATE HALF CAB BY ELIJAH BERLE COLLECTION

大人のおもちゃ
──コーピング

2022.09.16

 とあるインスタ投稿を見てびっくり。茨城県つくば市にあるAdvance Marketing敷地内のアール、その上にエクステンションが設置された模様。それだけ聞くとインパクトに欠けるのですが、注目すべきはそのコーピング。というかコーピングの代わりに取り付けられた鉄板。建物の敷地と道路の段差を解消する用途がメインのその鉄板には網の目状の凹凸が施されていて、上手くグラインドできるとさぞかし気持ちいいことでしょう。もし自分がパークを作る…そんな機会に恵まれたらそれをアールのコーピングに取り付けるって妄想だけはしていたので、先にやられちゃった感。少なくとも自分はそれを使っている映像を観たことがありません。そして日本の街角のそこらじゅうにあるソイツがパークのコーピングとして使われたら、「日本発祥のコーピング」として世界のスケーターに自慢できるものだとすら思うのです。
 さてさて、主にアールなどに取り付けられたコーピング、これまたスケート欲をそそられるものが、スケーターの創意工夫によりさまざまに作られているのだから面白うございます。せっかくなのでコーピングのあれこれを考察してみたいと思います。

・鉄コーピング
 もっとも一般的で入手・加工がしやすく、木製、特殊合板、コンクリートなど素材を問わずそのアールの頂上に取り付けられています。トリックのやりやすさもピカイチ。あえてその鉄に浅く溝を入れる加工をすることでグラインドの快感を倍増させてくれる。個人的に日本でもっと流行ってほしいコーピングNo. 1。

・プールコーピング
 ひと昔前ではまだ珍しかったプールコーピングも比較的新しいパークで見かけたりします。鉄コーピングみたくノーストレスで攻めさせてくれるものもあれば攻め甲斐重視の手強いものもあったり、場所により作りはまちまち。すなわちその作り加減はパーク自体の「ゴリゴリ度」を測るひとつの指標と言っても過言ではありません。
 本来はその名の通り、海外のプールの縁を囲むものであるはずのものを、あえてスケートセクションに組み込んだり、それ自体を手間暇かけて自作したりするのだからスケーター精神を感じられるものでもあります。

・ビア缶コーピング
 こんなものがパブリックのパークに設置されていたら大問題です。飲み干した何本ものビール缶を型枠としてコンクリートを注ぎ込み、固まったそれを繋げてコーピングにしちゃったという、馬鹿丸出し(天才)でヘッシュなヤツ。これまたスケートとビールへの愛情、そしてイかれたアイデアが詰め込まれたスケーターらしさ満点のシロモノ。DIYで作られたごく一部の箇所などでしか見られないレア物件は、僕も1度しか辿り着いた記憶がありません。

・コーピングなし
 コンクリート製セクションに限られますが、コーピングが取り付けられておらず、コンクリートの素材を楽しめるのがこちら。スムースに越したことはありませんが、パワーとスキルをもってトラックを当て込まねばならない、ビンテージっぽい作りのものも味がありますね〜。トラックがコーピングにハングし体がボトムに叩きつけられるリスクも軽減されるのもいいですね!

 …他にも立派な大理石が乗っかったもの、レンガ、竹(!?)などのコーピングが挙げられるのかな。日本各地にパークが増殖中ですが、ただそれっぽいものを作るのではなく、スケーター的創意工夫が多く取り入れられたセクション設計がなされてほしいものです。それはコーピングにとどまらずすべてにおいて。セクションの細部に至る面白さを理解できるのは、スケーターくらいしかいないんですから〜!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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