NIXON - THE REGULUS JAPAN LIMITED COLOR

素晴らしき哉、間抜けな失敗ハプニング!
──WONDERFUL MISTAKE

2019.02.15

 イレギュラーなことの多いストリートでの撮影は数時間、さらには数日間にも渡る悪戦苦闘を強いられることも珍しくはありません。トリックをカメラに残さんというアツい心意気とは裏腹に、カメラを向けられているというだけで緊張により意識朦朧、足元もフラフラで(盛りすぎか)、もはや自分が何をしようとしているのかさえわからず時間だけが刻一刻と過ぎていく…という人もいることでしょう。挙げ句の果てには根気よりも体力の限界と空腹感が勝ってしまいギブアップ。そんなことも続けば「バッテリーキラー」なんて称号が付けられてもおかしくありません。何を隠そう、それは自分のことなんですが、たとえ長丁場になろうと時にふと笑ってしまうような失敗もあるから撮影も楽しいわけで、そんな面白い映像ほど撮れたらラッキー、頭の中ガッツポーズだったりします。ひたすらすごい、かっこいい。そんなビデオパートもいいですが、僕はやはり間抜けな失敗や予期せぬハプニングが映し出されたほうが人間味もあって好きですね。
 トリックをメイクしている映像よりも失敗しているシーンの方がより印象深い場合もあるわけで、こちら的には失敗と言えどもはやナイスメイクくらいのテンションだったりします。間違いなくそれらはスケートビデオをより面白いものにする要素のひとつ。見てて笑えるのが好きですが、見るに堪えないスラム映像なんかも避けては通れない存在ですね。そういやひと昔前は411VMの番外編として『911』というビデオも発売されていました。これは普通のビデオの逆を行く、基本的にスラムシーンのみというとんでもない構成。オンラインで映像を観られなかった当時こそ話題になりましたが、パートのメイキングシーンをとらえたRaw Versionなどの映像も豊富な現在、お金を払ってまで観る好き者は一体どれほどいるのだろうか…。
 さて手前味噌ながら、5年ほど前に仲間と撮影したビデオ『Sketchy Life』でのエピソードをひとつ。自分のパートのイントロで、板を流すまいと甲子園球児も顔負けのヘッドスライディングをキメこむ映像が。下手すりゃ巨大な窓ガラスに板をぶつけ、ウン十万はくだらなそうな修繕費の支払いを避けるため、咄嗟に出た必死のヘッドスライディングで事無きを得ましたが、見ていた周りもフィルマーも爆笑だったようです。ウンウン、こんなことが稀に起きるから撮影ってものは楽しいのだよ。ちなみに間もなくのリリースが噂される(?)Sketchy Life新作でまたも僕は初っ端からヘッドスライディング…多くは語れませんのでその際はぜひチェックをお願いします!!!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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