Nike SB dojo | スケートパーク

One For All, All For One
──第14回:SKATE TEAM

2019.05.01

 身体を動かすことは好きですが、運動競技や団体競技は好きではありません。スケートボードは身体を動かし個人で楽しむことができるので大好きです。自分と同意見をスケートボード仲間からも耳にすることから、スケートボーダーは個人主義が多いのではないでしょうか? しかし、スケートチームという集団が数多く存在します。個人主義で自由に活動することを好むスケートボーダーですが、スケートチームに所属することは珍しくありません。なぜ個人主義のスケーターがチームという集団に属するのか以前から不思議に思っていました。
 スケートチームとは何でしょうか? それは「所属メンバー同士に共通の目的がある集まり」ではないかと個人的に思います。例えば同じローカルスポットで滑る仲間が集まって自分たちの映像を撮影し、ローカルビデオを作ることはスケートチームとしての活動のひとつ。理由は何であっても、共通の目的があれば自然とチームが発生します。
 その経緯はさまざまですが、主に中心となる人物がメンバーを募る場合と、自然とメンバーが集まるというパターンがあると思います。チームに商業的な目的がある場合、メンバー本人たちの意思に反してチームが解散したり消滅してしまうことがありますが、有志の集まりである場合は本人たちの継続する意思さえあれば永遠に存続します。そして秀でたチームには、結成の動機が前者でも後者であってもメンバーが同じ目的意識をキープし続けているという共通点があります。
 スケートボーダーはセッション(複数で集まり一緒にスケートボードを楽しむこと)の中で秀逸なライディングを生み出すことが多々あります。滑っている本人はもちろん、その場にいる仲間も同じように高揚感を得ます。この感覚は達成感による精神的な満足感と身体を動かすことによる肉体的な満足感から得られるため、異常な高揚感をもたらします。高揚感といっても人工的に脳を操作して得られるドラッグの類いとは比べ物になりません。
 スケートチームというものは極端に言えば、「スケートセッションを最大限に愉しむため」に編成されるものではないかと自分は思っています。言い換えると、チームやセッションに参加する理由は心身ともに高揚感を味わうため、そして技術と能力を向上させる手段として。よく言えば個人主義、悪く言えば自分勝手なスケートボーダーが目的なしに集団行動を取るとは考えにくい。スケートチームでの活動やセッションで得られる高揚感には中毒性があり、自分はそれに取り憑かれてしまったため余程のことがない限りやめることはありません。「極上のスケートセッションに参加したい」。自分はスケートボードを始めてからこのことをつねに意識的にも無意識的にも考えています。もちろんそれは現場に居合わせるだけでもラッキーなことですが、あわよくばセッションに参加できたら本望。年を重ねた今でも理想のスケートセッションを追い求めたいと思います。

 


 80's Skate Rockの代表格Verbal Abuseの名盤"Rocks Your Liver"のアルバムジャケット。メンバー全員がRAT(Skate Rat!)として描かれていることは驚異的ですが、注目したいのは一番右のメンバーのバックパッチに描かれているひとつ目のキャラクター。これは"Absolute Music"を掲げ、'70年代後半にSFで結成されたスケートチームJAK✔️Sの象徴。メンバーが個々にオリジナルのひとつ目キャラクターをバックパッチに描いていました。そしてこの人ももちろんJAK✔️Sのメンバー。当時ThrasherからリリースされたSkate Roされのビデオ『Blast From The Past And Present』のスケートパークのライディングシーンにもVerval Abuseのメンバーが登場。

 

 個性的なアプローチで世界的な知名度を得た日本のスケートチーム、Osaka Daggers。その存在感は、自由に表現する個性がそのまま形になっているよう。DIY精神を根底に持つ中心人物のチョッパーにスケートチームとOsaka Daggersについて語ってもらいました。彼らが根城にする大阪の三角公園には、Osaka Daggersに興味を持ったスケーターが世界中からやってきます。

 

 世界中にメンバーが存在するレジェンダリースケートチーム、JAK✔️S。エクストリームなスケートチームJAK✔️S唯一の日本人メンバーであるTora Jakに話を聞きました。彼はバックヤードに極上なプライベートボウルだけでなく、世界的に有名なカルトスケート集団Barrier Kult公認のバリアを所有しています。

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