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2007年はダウナー系映画が豊作。観たあとにどっしりと腹に響くような余韻
──ダウナー系

2018.08.22

 2007年。appleから記念すべき初代iPhoneが発売。イチローがオールスターゲームでMVPを受賞。グラビア界の黒船、リア・ディゾンがデビュー。スケート関連で言うと、Lakai『Fully Flared』、Habitat『Inhabitants』、Nike SB『Nothing but the Truth』、Krooked『Gnar Gnar』、『Static III』などがリリースされた年。この年に起きた出来事を調べていくつかリストアップしましたが、なぜ2007年なのか。それは名作とされるダウナー系映画が豊作な1年だったから。
 とは言っても、ただ単に気が滅入るものではなく、脚本やストーリーテリングが緻密で名作とされる類。デイビッド・フィンチャーの『ゾディアック』、PTAことポール・トーマス・アンダーソンの『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、スティーブン・キング原作の『ミスト』、そしてコーエン兄弟の『ノーカントリー』。シリアスだったり、ブラックユーモアを含んでいたり、スリラー、SF、バイオレンスとその趣はさまざまですが、どれも個人的にグッと来る素晴らしい作品ばかりです。
 映画はハッピーエンディングのほうがいいと言う人のほうが多いかもしれませんが、たまにはどっしりと腹に響くような余韻を感じることのできるダウナー系映画もいいものです。観たあとの放心状態を求めている人にオススメ。2007年に公開された、そんな映画をどうぞ。

--MK

 

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