先日、DCとSabotageのコラボシューズが発売されました。このモデルは'98年にリリースされた名作Lynxがベースで、懐かしのスタッシュポケットがついているなどSabotageクルーのアイデアが反映されております。これは'90年代後期から'00年代初期のスケートスタイルやファッションに傾倒したSabotageクルーならでは。しかも同時代に活躍したジョシュ・ケイリスやブライアン・ウェニングといったLOVE PARKの先人たちが好んで履いていたということもあり、フィラデルフィアを拠点に活動する彼らとベストマッチ。さらに言うと、Lynx OGとKalis OGが'18年に完全復刻を果たした際には、DCがSabotageクルーにコンサルを依頼したほど。そうやってオリジナルに忠実な復刻が実現したのです。
そして今回のコラボで注目すべきはプロモビデオ。まずLOVE PARKが後世に与えたインパクトをテーマにした“NO LOVE LOST”というドキュメンタリーが公開。LOVE PARK黄金期の影響を色濃く受け、そのDNAをSabotageが受け継いでいる様が描かれております。'00年代にLOVE PARKが一時閉鎖されフィリーにおけるひとつの時代が終了。そしてSabotageクルーがバトンを受け取り、新たな時代を構築。彼らのおかげで、現在のフィリーのシーンはLOVE PARKの時代を彷彿とさせるほど盛り上がりを見せています。
さらに“SABOTAGE × DC”と題したガチスケートのエディット。ケヴィン・ビリューやジョン・シャナハンを始めとするDCの先鋭がドープな滑りでコラボシューズをレペゼン。そして特筆すべきは、Sabotageのフィルマーのブライアン・パネビアンコ。この人がこんなに上手いとは…。作品を手掛けるフィルマーがラストパートを飾るなんて前代未聞…というかロブ太郎以来!
ということで、このSabotageとのコラボシューズにはさまざまな歴史、ストーリーや想いが詰まっているのです。総合的に見て、個人的に今回のコラボは100点!
--MK