オンラインビデオがスケートカンパニーのプロモーションツールとして定着…
──The Deathwish Video

　オンラインビデオがスケートカンパニーのプロモーションツールとして定着した昨今、DVDとして販売されるフルレングスビデオのリリースは、ある意味、特別なニュースになったような気がします。もちろんiTunesでの購入も可能になりましたが、スケーターがDVDを購入するにはそれなりの価値を見出す必要があります。巨額な費用を投じた超大作であったり、ストーリーラインを設けた従来のスケートビデオの枠にとらわれない作品であったり。
　では本作が有する価値とは？　それはDeathwishチームが誇るRAWなスケーティングそのものでしょう。映像もHDではなく、過度なエフェクトもありません。しかしそれがDeathwishのブランドイメージとマッチしています。激しくテラインに突っ込むRAWなスケーティング。そして超がつくほど個性的な面子。これはBakerboys Distribution傘下のDeathwishならではかもしれません。
　グレコ、エリントン、リザード、ニーン、スラッシュ……このような面子のフルパートが収録された作品に満足できないわけがありません。ちなみに個人的に本作の見どころは、LAで開催されたプレミア試写会の舞台挨拶中にプロ昇格のニュースが発表されたジョン・ディクソンのパートです。『The Deathwish Video』。これは必見ですよ。