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ガイダンス
──チャリンコ話

2025.11.28

 自分がスケートボードを始める直前の話。小学校を卒業し、中学に上がる前の春休みとか…そんな時期。親に買ってもらったばかりのプレステに夢中、もしくは学校のクラスメイトとツーリングもどきのちょい遠出のチャリ活をして遊ぶっていう、いたって普通の小学生でありました。そこからなんとなくBMXに興味を持つようになります。そこらの小学生が乗っているようなマウンテンバイクとも違う、ダセェ(と思っていた)ママチャリでもない、どこか海外チックで強そうで、両輪から謎の棒(ペグ)が飛び出ているし、なんかカッケェ自転車っつーことで。近場の自転車店で小さなペグが500円で売っているのを見つけ、それを妹のキッズBMX(とは書かれているものの、そこらのホームセンターで数千円で売ってるヤツ)を横取りして装着。これでいっちょBMXデビューだぜっ! しかし周りにやっている人もいない、トリックも知らない。何もわからないなりに後輪に付けたペグに足を乗せ、ウィリーにトライし始めたのが運の尽き。見事にバランスを崩し、ハンドル先端で腹をぶっ刺すような形で鬼スラム。星が見えたんだぜ。日曜日の朝イチから病院送りとなり、その際にできたお腹のアザはなんと1年以上も残り続るものでした。「もう2度とやるもんか!」とあっけなくBMXライフから撤退したのであります。
 ほどなくして中学で出会ったクラスメイトにスケートボードに誘われ、なんとなーく乗り始めたのが馴れ初め。実家のある町内の運動公園にスケーターがいるという噂を聞き、少し年上のおっかない不良スケーター集団になぜか初日からすんなりと受け入れられ、ローカルスポット通いが始まります。そこでは広い駐車場の半分をスケーターが、もう半分をBMX集団が日々トリックに打ち込んでいました。BMXには後ろめたい気持ちが残っていたこともあり、少しお兄さんのBMXライダーたちとは積極的な接点を持たないようにしていたのが後悔しているところ。後から知るに、スケーターはそうでもなかったんですがBMXに関しては県内有数のホットスポット、そして県外にも知られるような人らが集まっていたらしい。ざらっざらのアスファルトにあれこれセクションが並んでた駐車場、今はもう当時のホットな雰囲気の名残はないはず。
 今もたまに考えるんですが、あの時BMXで心折れずに、そしてあのスポットに通っていたらオレも若くしてBMXの才能を開花させていたんだろうか? デカいスポンサーが付いてたり、デカいコンテストで活躍したんだろうか? レベルの高いローカルで揉まれると自然とすごく上達するからね。そう思うも、やはりBMXで起こりうるスケートの比じゃない派手なスラムや大怪我なんか見てると、そして移動手段としての利便性を考えると、「やっぱり自分はスケートボードに転んで良かったんだ…」という結論に至るわけです。あれから紆余曲折、自分もパークビルドの仕事をするようになり、2年ほど前に大阪の現場で作ったムラサキパークでは当時のローカルBMXのやっけーしーじゃー(※注:やばいパイセン)がスタッフとしてお勤めしてはるのが、ちょっとえぇ話や。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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