Nike SB dojo | スケートパーク

スケートやってて良かったァ!
──集会

2019.09.06

 ふとした時に「これぞスケーター!」と思うような場面ってあると思います。スラムしても立ち上がり、またトライする姿。メイクを収めたカメラに群がり映像をチェックしては歓喜する瞬間…。まぁなんでもいいんですが、アフタースケートにそこらへんでたむろして談笑するのもまたスケーターにとって当然の行動ながら、「いかにもスケーター」っぽくて見ていてなぜだかホッとしてしまいます。
 思い思いの帽子やヘアスタイル、薄汚れたシャツにパンツ、擦り減ったシューズ。少なくとも清潔そうには見えないヤツらが缶ビールやタバコを片手に何やら話に花を咲かせているあの様子。人数も多くなってくると各自の板のセッティングを見せ合ってたり、バカな話を肴に爆笑していたり。いきなりフラットで練習し始める者もいれば、寝っ転がってオヤスミナサイなんてヤツも。統一性もなく好き勝手やってる姿は自由なスケートボードの縮図を見ているよう。我々スケーターという人種によく見られるそんな光景は、スケボーに免疫のない人々にとっては「なんだかおっかない集団」と映ることがあるのもまた事実。スケートボードに興味がない、免疫がないながらも何かの手違いでこのページをご覧になっている方がいらっしゃいましたら申し上げておきましょう、「ヤツらは人畜無害、大丈夫だ」と。そんな集会の様子を観察してみると、単にバカで明るいヤツらなのだとすぐにわかることでしょう。
 誰かが呼びかけるでもなく自然発生的に起こるそんな集会、その中にいて情報交換したり話に盛り上がるのは「スケートやってて良かったァ!」と思う瞬間でもあります。確かにその内容の多くはくだらないもので、何かの役に立つものでもないのかもしれません。ヒマな大学生でもなかなかそんな集会はしないでしょう。しかし今日も世界の各地で突発的にスケーターが集まっては街のそこらで集会が繰り広げられ、コミュニティが形成されています。「参加することに意味がある」じゃないけれど、自分がスケーターであることを確認でき、自由を感じられる場。この先も自分がスケートボードをしている限りは集会に参加する時間も大切にしたいと思うのであります。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

  • HUF
  • LAKAI