シャツといえばこの方、もはやMrシャツ。着丈といい感じに着崩した感じが絶妙です。この方の場合は基本なに着ててもジェントルオーラが出ているのですが、シャツを纏ってスケートさせたらこの人の右に出るものはいないかもしれません。
大英帝国が生んだジェントルスケーターであるポールさん、この人のシャツの着こなしも実にイケています。特にボタンダウンのシャツを着てロンドンの街を颯爽とスケートする姿はまるで絵画のよう。実に絵になるスケーターです。
'90年代初頭に、テクニックとスタイルを兼ね備え完成されたストリートスタイルで時代を牽引したジェントルマン。今現在でもその洗練されたスタイルは健在で、その美しすぎるスラッピーが国宝級のロッティ先生はもはやその存在がシャツの効果を凌駕しています。この映像に登場している他のスケーターたちもこぞってシャツを身に着けているのはロッティ先生の影響でしょうか。
最近活躍する若手の中で、特にシャツを上手に取り入れている感じがするのがこのクリスチャン・マーロフ。サポートを受けているBrixtonのアイテムをとても自然にセンス良く着こなしています。そしてスケート時の一発のバネが強烈すぎて、一度見たら頭から離れません。
暑い夏はもっぱらTシャツな自分ですが、そんな時にこそ襟の付いたシャツを自然かつ上品に着こなすことのできるスケーターは、僕の中ではとてもイケてるスケーターに分類されます。そして一口にシャツと言ってもそれはさまざまで、半袖長袖にボタンダウンやウエスタン、柄物に縞模様などなど、実に多くのバリエーションがあります。そしてその着こなし方も、たとえば長袖タイプをあえて袖まくりしての着こなしや、Tシャツの上から羽織って前のボタンはあえて留めずに裾を風になびかせるスタイル、はたまたシンプルに地肌にそのまま着用して、胸元のボタンをふたつくらい開けてルーズな感じを楽しむスタイルなどなど、アイデア次第でそれこそキリがないほど着こなしを楽しめることも大きな魅力なわけですが、誰もがシャツを身に付けることで確実に期待できる効果があります。それはシャツを身に着けるだけで、なんとなくジェントルマンな感じに見えるってことです。
ただでさえ厄介者扱いされるスケーターですから、汗だくのままコンビニ前で外飲みセッションを始めれば当然世間様から白い目で見られます。もちろんそんな視線知ったこっちゃないのですが、不思議なことにひとたびシャツを着て外飲みセッションをしてみると、それはまるでどこかのイケてるアパレルブランドのカタログのワンシーンか? ってくらいにクールな感じに映るとか映らないとか。
そんなことで今回はシャツの達人たちの映像です。これを参考に今年の夏はいい人風を楽しんでみてはいかが。
--TH (Fat Bros)