Nike SB dojo | スケートパーク

スイッチ&ノーリーの洗礼
──スイッチガッデム

2019.03.22

 ここ最近になってようやくノーリー&スイッチ系のトリックの魅力、というか面白さを体感できるようになってきた。いや正確に言うと体感しつつあるといった感じかな。きっと体感できるほどのトリックを僕は持ち合わせていない。そう、これまでスイッチ&ノーリー系のトリックを避けて通ってきたため、まったくもって回せない。中2で覚えたノーリーフリップは1週間で家出して帰ってこないまま。同時期に練習していたノーリーヒールは板がキレイにケツに刺さる洗礼を受けてから完全に放棄。
 ちょうどその頃だっただろうか、雑誌のインタビューを読んで影響されたのがマズかった…。何の雑誌か、誰についての言及だったかも忘れたのだが、そこにはこんなことが書いてあった。「スイッチが流行していた頃に、メイン&フェイキーのトリックでパートを出したヤツがいる」と。おそらく'90年代のことで、そのパートを残した人物は「あえて」そうしたであろうことは今考えるとわかることなのだが、そのインタビューがきっかけで僕はスイッチ&ノーリーの追求を早々とリタイヤしたのである。「スイッチ&ノーリーは捨てよう、その代わりにメインとフェイキーはめちゃくちゃ上手くなってやろう」と。そのスタンスで進んできたため、地元にいた頃と東京で作った計2本のパートにはスイッチとノーリーを使ったトリックはひとつも収録されていないのである(笑)。
 縁石でスイッチの回しイン回しアウト、トランジションでのスイッチトリックも珍しくなくなってきた昨今。若いスケーターたちにとってそれらのトリックが難しく思うのかどうかすら疑問だが、やはり自分ら世代のスケーターにとってのそれらは難しく厄介な存在であったと信じたい。習得に労力を要する上、あの不思議なまでのやりづらさ、それ故のギコさは写真・映像で観てとれてしまう。それも嫌でスイッチ&ノーリーは避けてきたのだが、あれから十数年、最近になりようやくその特有の動きのかっこよさを感じ始めた次第。そして改めて取り組み始めたそれらのトリック…。「30を超えるとスケボーが楽しすぎてアブないよ」とはここVHSMAGインターンのKEから日頃よく耳にする言葉なのだが、これまで避けて通ってきたそんな側面ですら楽しいと思えるのだからもうアブないアブない。あとはやった分だけ逆足の靴も擦れて穴も開いちゃったりとイイ感じ。両足擦れてる靴を履いてるだけで上手いスケーターに見えちゃったりするからね(笑)。
 そんな僕でもひとつだけ言えることは「最低でもスイッチプッシュだけは上手くできてた方がいい!」ってことぐらいかな。フェイキーするにしたってスイッチプッシュでアプローチした方が断然かっこいいんだもの。とまぁ、それに説得力を持たせるべくスイッチ&ノーリー系トリックを磨くのが今後の目標であります(笑)。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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