Off The Wall Tee | Vans

 今から10年以上昔、忙しかった仕事を終えた週末の深夜、仕事で疲れた身…
──とある話

2013.08.30

 今から10年以上昔、忙しかった仕事を終えた週末の深夜、仕事で疲れた身体を休めようと自宅でチルっていると、携帯電話のベルが鳴った。携帯の液晶を見ると、当時仲の良かった女友達のA子ちゃんからだった。
 電話に出てみると、普段はおとなしいA子ちゃんのテンションが異様に高い。
 「もしもしぃ~~TMさんですかぁ~~今から遊びませんかぁぁぁぁ~」。
 話を聞くと、どうやら友達とお酒を飲んでいて、酩酊して家に帰れなくなったそう。
 良く言えばお淑やか、悪く言えば超ド天然のA子ちゃんが心配になり「いまどこにいるの? 渋谷! それだったら今から行くから、駅前のスタバで待っててね」と相手に伝え、慌てて着替えて車を走らせた。
 そして無事に渋谷駅前でA子ちゃんをピック。テンションの高いA子ちゃんを助手席に乗せ、A子ちゃんの言うままにお茶したりクラブにいったり都内を行くあてもなくドライブすると満足したのか、隣を見ると眠そうに目をこすっている。
「眠くなってきたね。そろそろ帰ろっか」ということで、A子ちゃんの自宅へと向かう。

 ようやく開放される…。「それじゃ、おやすみなさい。またね!」と言い放ち「さあ帰ろう!」と助手席を見ると、シートの上にはA子ちゃんの携帯が…。
 「うわぁ~面倒くさっ」と思いながらも、A子ちゃんのマンションへと向かう。が、肝心のA子ちゃんが何号室に住んでいるのか忘れてしまって思い出せない。しかも、オートロックのマンションのため、中にすら入れない。仕方なくロビーにある郵便ポストを探すも、ポストに名前が書いてないので分からない。そんなこんなでロビーをうろつくも突破口は見えない。
 「そうだっ」と思いロビーを出て、マンションの裏に廻って柵をよじ登ってベランダを覗いてみるも、やっぱりどの部屋か確定できない。
 「どうしよう…困ったなぁ」なんて思いながらも、A子ちゃんが「明日は休日出勤だから、7時前には自宅を出ないといけないのぉ~」なんて言っていたのを思い出す。ポケットから自分の携帯電話を取り出して時間を確認すると、4時50分ほど。
 「仕方ない…。待とう」とそう思って、自宅マンション前で自動車待機することに。当時はガラケー全盛期。携帯電話のゲームをやりながら暇をつぶしてました。

 待つことしばし、「早く出て来ないかなぁ~」なんて首を長くして待っていたら、来ました………警察が!
 ぼーっとゲームを過ごしている自分の車の前後を2台のパトカーが挟み込み、4~5人の警察官が降りてくる。
 「キミ、こんなところで何してるの? このマンションの住人から、ベランダの柵を登ったりロビーをうろついている不審者がいるって通報があったんだよ」と警察官。
 「あ、あっ実は…」なんてしどろもどろしていると、「荷物見せて」ということで、自分の所持物すべてと車の中のすべてをくまなく調べられる。
 ひととおり調べ終わった後「とにかく、苦情が入ってるんだから、このマンションの近くにはいないでね」と、強制退去させられました。

 携帯は後日返しました。

--TM

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