VANS Presents The Wayvee: Tyson Peterson

フルカスタム仕様
──アダルトシット

2021.08.27

 まーた買ってしまった…。すでに十分なほど持っているはずなのに買ってしまったそれとは、クルーザーのこと。今回のオリンピックでユニフォームのデザインをしたParraが手がけるTiredのデッキを少し前まで使っていたのですが、状態がそこまで悪くないのとシェイプやグラフィックが気に入っていたので、クローゼットに残しておいたのです。いざそれを引っ張り出し、持って行った先は中野にあるFESN laboratory。ご存知の方も多いことでしょうが、そこはクルーザーを中心とした、一風変わった品揃えのスケートショップであります。使い古したデッキを持ち込み、好きな形にリシェイプし、ヤスリがけや塗装といったオーダーも受け付けてくれるので、使い古したデッキでもまるで新品みたくなって自分の元へと返ってくるのです。
 そんなこんなで、少しずつ買い揃えていたパーツを組み合わせ、新車(同様)のクルーザーがウチにやってきたところです。何を隠そう、これで僕の自宅にある可動クルーザーはなんと5台目。思い入れのある板やトラックをそのまま使ったり、人からお下がりでもらったソフトウィールを使って新しく組んだクルーザーがあったりで、こうなってしまったのさ。海に浮かぶクルーザーや高級外車をいくつも所有…なんてのは夢のまた夢。いや、もし仮に大金を稼いでもそんな買い物をすることはきっとないでしょうが、「クルーザーの板はいくらあっても面白いモンだね」ってところ。普段使いのデッキと比べてギアの選択肢の幅はグッと広く、トリック向けでもないため自分の想像するままにカスタムできるのがなんとも魅力的。火花を散らせるあのギアを仕込むもよし、デッキテープの素材を換えるもよし、イルミネーションやステッカーを貼りまくってDQN車仕様にしたってよし、なのであります。
 気づけばクルーザーもかなり一般化したもので、今や一家に1台は当たり前。派手なトリックで映像や記録を残すスケートから少し離れた立ち位置での楽しみを求めるスケーターもかなり増えてきたんじゃないでしょうか。音も静かで移動がラク、ちょっとしたトリックももちろん可能というところで、日が暮れてからその動きを活発化させるアダルトな連中も多く見かけます。なんでも電動の「高級車」をゲットし、それでのクルージングにハマるワンランク上のモッサ…猛者もいるとかいないとか。昨今のスケートブームによりスケートボードをゲットした方々にも知って欲しい、クルーザーならではの楽しみ方。僕もこの先、さらに何本のコンプリートを組んでいくのかわかりませんが、願わくば数十年先も気持ちよくクルージングを愉しんでいたいものであります〜。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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