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ALL HAIL HAWK
──バードマン

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 トニー・ホークが51歳でビデオパートを残すという大偉業を成し遂げました。もう地面に額をこすりつけてひれ伏すしかありません。
 '80年代にボーンズブリゲードの一員として一世風靡し、'90年代にBirdhouseを設立。X Gamesの出場や自身の名を冠したビデオゲームのリリースでスケートボードを一般層に浸透させることに尽力したスケートコミュニティのスポークスパーソン的存在。スケートボードで成功できるということを証明した第一人者でもあります。
 これだけでもひれ伏すに値する人物。昨年も50歳の誕生日を記念して自身が発案したり進化させたりした50のバーチカルトリックを披露したのも記憶に新しいですが、今回のパートの凄さは次元が違う。なぜならこの人はバーチカルを専門とするスケーターだから。スケートの主流がバーチカルからストリートに移行した'90年代に悪戦苦闘した世代のひとり。そんなトニー・ホークがBerricsのパーク内とはいえストリートトリックをメインとしたパートを残したのです。これはマジでハンパありません。
 このパートを観ながらある出来事を思い出しました。ボーンズブリゲードの大ファンだった子供の頃にとある事情があり大阪からトニー・ホークに手紙を書いたことがあったのですが、なんと律儀にも返事が。それから20年後に仕事で本人に会う機会がありその手紙を見せたところ、なんとそれは彼の親友が代筆したものだったことが発覚。当時はファンレターが山のように届いていたため口頭で返事を代筆してもらい、最後のサインだけ自分で書いていたとのこと。しかもその親友とは、後に自分が翻訳することになるロドニー・ミューレンの伝記『The Mutt』の著者であり、VHSMAGでもボーンズブリゲードの記事を作成することとなったショーン・モーティマーというスケートジャーナリスト。
 このような奇跡的な偶然があったこと、そして子供の頃にファンだったこともあり、トニー・ホークが51歳で残したビデオパートに特別な感情を抱かざるを得ません。このパートをまだ観ていないというスケーターは今すぐチェック。感動以外の言葉が見つかりません。

--MK

 


 
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