
'90年代はストリートスケートが急速に進化し、文化としても成熟した「黄金時代」と呼ばれています。この時代を語るうえで欠かせないのが、ショーン・シェフィーとサル・バービエ。そして先月末に開催された2025年度のSkateboarding Hall of Fame(SHOF)でふたりがついに殿堂入りを果たしました。
シェフィーは東海岸のShut Skatesでそのキャリアをスタートさせ、H-Streetを経てLife『A Soldier's Story』で大ブレイク。Plan BやGirlの一員としても活躍し、圧倒的なパワーを持つストリートスケートを世に知らしめました。その存在感と影響力は今見ても色あせることはありません。
サル・バービエは「スタイル」のアイコン的存在であり、イノベーターとしてスケートインダストリーに影響を与え続けてきた人物。H-Street『Hokus Pokus』やPlan B『Questionable』といった名作で強烈な印象を残しました。Elwood、Aestheticsや23といったブランドを立ち上げ、etniesのSal 23のシグネチャーモデルでスケートシューズのブームをけん引したことでも知られています。
さらにPlan Bの創設者でありふたりのキャリアを見守ってきた恩師マイク・タナスキーも殿堂入りを果たしました。この人がライダーたちを焚きつけ続けたことで'90年代にストリートスケートが進化したと言っても過言ではありません。惜しくも1994年に交通事故で他界しましたが、その功績は深く刻まれています。
今年の殿堂入りリストにはヘッシュのパイオニアであるウェイド・スパイヤーや女性のストリートスケーターの先駆者であるジェイミー・レイズなど多くのレジェンドが名を連ねていますが、シェフィーとサルに特別な感慨を抱く人も少なくないと思います。
彼らの偉大な功績を讃え、SHOFの公式YouTubeチャンネルではインダクションビデオが公開中。当時を知る世代はもちろん、若いスケーターにとっても必見の内容。是非チェックしてください。
—MK