
さぁ本格的に夏到来(呼んでない)。今日も暑い1日になりそうです。じわじわと体力が削ぎ落とされていくのを肌で感じます。Yo! Chuiならぬ「腰! 痛い」までメイクしちゃいまして、ちょっとの間スケートを我慢せねばならないのも、珍しくステアを飛んだからではないはずさ。それはあれだ、夏のせーい。
暑さで汗も止まらないのに、辛いの食べてさらにもうひと汗。これはこれで悪くない。そういや最近ホットソースってブームなんですかね? ついこの6月にホットソースの専門店なるものも原宿にオープンしたとのことです。クラフト、つまりは作り手が手塩にかけた少量生産のものが店頭に並び、テイスティングもできるそう。ホットソースを自作する友人もいます。自分も何度かトライしてみるも、これといって納得の仕上がりになることもなく、満足行くものを作れるようになるには時間がかかりそうです…。
そんなホットソースの波はスケート界にも。Satan's Dranoというホットソースのブランドがあるんですが、ジワジワと認知度を広げている気がします。数種類ある辛さやテイストは辛いもの好きにはどれもビンビン来るはず。売り物なので美味しくいただけるのは当然のことですが、なんといっても変質者的スケーターが多数登場するスケートビデオをこれまでに発表してきたことに注目です。DimeやClassic Gripのライダーとして活躍するスケーター、ボブ・ラサレが自宅にある畑で採れた唐辛子を使い生産しているとのこと。一部のスケーターに大ウケしつつも、知名度的にはまだまだこれからのホットソースブランド。実はこの日本にも輸入され、一部のスケートショップなどで手に入れられる様子。これは浸透していくのが楽しみ。
国内スケートシーン界隈から発信される雷音(ライオン)ホットソースというブランドも存在します。以前作り手の方から少しお話を聞かせてもらったのですが、絶滅したと考えられていた唐辛子の品種の種が発見され、その希少な唐辛子を用いてホットソースを生産しているとのこと。これまた不思議なもので、たとえばアイスクリームやジャムトーストといった甘いもの、というかほぼすべての食べ物にかけてもなぜか美味しくいただけちゃいます。そんなホットソースはスケーターによって営まれる飲食店なんかで味変アイテムとして楽しめたりするので、見かけた際にはぜひトライ。ホットソースの概念が変わるかもしれません。
スケートボードを通して培ってきたセンスや知見、物事の捉え方みたいのを、また別のところで発揮している人って多いと思うんです。そしてそういう人に憧れます。ピザ、タコス、ハンバーガーにBBQ、いかにも世界共通でスケーターが愛してやまないフードのあれこれをさらに楽しませてくれるホットソース。これを作っているのもまたスケーターであると。ホットソースのみならず、スケーターの手によるクリエイティビティが世の中に広がっていくそれは面白いに違いありません。じゅるり。
—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)
