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 千葉・木更津のアウトレットが拡張工事を行い、330という日本最大店舗数に進化したようです。情報も出回っているのでご存知の方も多いかとも思われますが、新しく増設されたエリアにはなんとスケートパークが併設されています。そしてその横にはinstant Kisarazuがオープン。地元シーンを盛り上げるべく個人で営まれるパークから広大なパブリックパークまで、次々パークがオープンするようになって久しいですが、アウトレットにスケートショップやパークがオープンするとは我々の想像の斜め上をいく出来事ではないでしょうか。スケートボードも偉くなったもんです。
 ストリートスケートが迷惑行為として取り上げられ、パークではゴミや飲酒・喫煙・禁止エリアでの滑走といった問題が散見され、つねに厳しい批判が向けられるのが我々スケーター。しかしそのような現状があってなお、多くの人が訪れ、オープンな雰囲気の中にパークができちゃったという快挙はスケートボードが一定の認知を得て、社会的な悪ではないというお墨付きを得られたということのように思います。利用者のみなさまにおかれましてはこれで尊大な気になることなく、この場所が末長く愛され、より良くスケートボードが認知されるよう、マナーとモラルを守ってバリスケしていただきたいものです。
 思えば世界には日本では考えられないような場所にパークがあるという話を、以前から度々耳にしていました。それこそスケートボードの祖国アメリカではショッピングモールや学校、高速のサービスエリア、さらには教会にまでパークがあるという話を聞いて驚かされたものです。ヨーロッパにおいては街の広場をスケーターも一般市民も両方使うことができる、つまりは共生できるような内容へとアップデートされるということも進んでいます。現役のプロにして「スケートアーバニズム」を提唱するレオ・ヴァルスがその最前線で活躍しています。日本でもその活動に関する講演もあったので記憶している方もいることでしょう。そんなスケートアーバニズムの取り組みに向け、実験的に作られたのが三重県四日市市の繁華エリアにある中央通りスケートパークだとのこと。これが日本のスタンダードへ変わっていくといいですね。
 しかしアウトレットがスケートシーンに手を差し伸べてくれたというのはひとつ、大きな前進と言っても過言ではないはず。スケーターがスケーターであることをまたひとつ誇りに思うことができる喜ばしい出来事。これまで海の向こうの話として聞かされてきたみたく、学校やここ日本だとお寺や神社の中にパークやランプが設置されたり…というスケーターの憧れる未来は近づいているのかもしれません。自分も木更津アウトレットのパーク施工に少しばかり携われたことをとても喜ばしく思っている次第っす。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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